こちらの記事は2015年1月19日に「日経ビジネスオンライン」に掲載された「走りながら考える」の第269回です。日経ビジネスオンラインの終了により一般公開を終えていましたが、本連載600回を記念しまして同一の内容を再掲載することとなりました。

 記事の内容はヨタ話を含めて掲載当時のものです。リンクが切れている箇所もありますがご了解ください。また、大変残念ですが、コメント欄の再掲載は叶いませんでした。

今回再掲載する記事は以下の通りです。

■2015年1月13日(火)
600回記念再掲載 また広島へ!? 車内で受ける"骨太講座"
第268回 マツダ 「人馬一体塾」 その1

■2015年1月19日(月)
600回記念再掲載 みんなが「良い」と思うクルマの作り方
第269回 マツダ「人馬一体塾」 その2

■2015年1月26日(月)
600回記念再掲載 「お前ら10年早い!」BMWの爺様に吼えられた
第270回 マツダ「人馬一体塾」 その3

■2015年2月2日(月)
600回記念再掲載 「あいつオモロイやないか」で会社が変わった。
第271回 マツダ「人馬一体塾」 その4

■2015年2月9日(月)
600回記念再掲載 「怖さを感じさせないことこそが最大の恐怖」
第272回 マツダ「人馬一体塾」 その5

■2015年2月16日(月)
600回記念再掲載 「そんなことはカタログのどこを見ても書いていませんけどね」
第273回 マツダ「人馬一体塾」 その6

 みなさまごきげんよう

 フェルディナント・ヤマグチでございます。

 頸椎の故障は相変わらずですが、翌週にレースを控えているため、付け焼き刃の合宿に来ております。

3連休を利用して、しまなみ海道を往復するバイク合宿。写真は因島側から見た因島大橋。

 しまなみ海道にはトライアスロンを始めたばかりの5年ほど前にも走りに来ています。
 その時は愛媛の今治に宿を取って往復したのですが、今回はその逆コース。尾道をベースにして動きました。

 宿泊したのは海沿いの古い倉庫を改装して建てられた“ ONOMICHI U2”なる複合商業施設内の”HOTEL CYCLE”。昨年の3月にオープンしたばかりの新しいホテルです。

U2の内部。天井を見ると、ここが元倉庫だったことが分かります。

 長らく空き家状態だった県営の倉庫を、民間企業が借り上げてリノベーションしたそうです。地方都市の再開発は得てして“箱モノ”が優先となり、ソフト不在で何年か経つとヘロヘロと腰砕けになってしまうケースが多いのですが、こちらはどっしり腰を据えて取り組んでいる様子。ホテルのサービスのレベルは非常に高いものでした。

U2前のボードウォーク。ここからフェリーのターミナルを抜けて駅前通りに入ると、整然とした古い町並みが続きとても美しい。今回はトライアスロンの合宿で来ましたが、次は彼女と2人で訪れたいものです。

 最終日には朝ランの途中気になったカフェに寄ってみました。

オーガニックのコーヒーとペストリーを供する“YAMANEKO MILL”の小林義治さんと歌梨江さん。こうした若く意欲的な方が個性的で力強い店舗を経営しています。

 小林さんにお話を伺うと、尾道だけでなく、広島の他の街からも、また他県からも続々と人が集まり様々な形態の店ができているのだそうです。排他的ではないんですな。「一緒に盛り上がってくれるのなら、どこの誰でも大歓迎です」と。今回はこの街に2泊して、計5回の食事をしたのですが、どれも非常にクオリティの高いものでした。尾道はラーメンだけではないのです。

 大いに盛り上がっているように見える尾道ですが、一方で残念な事実もあります。
 ほんの1年ちょっと前には、尾道の中央商店街振興組合が自己破産を申請しているのです。コミュニティー施設「絵のまち館」の運営が行き詰まったことが原因だそうですが、典型的な“箱モノ地域振興”の行き詰まりでしょう。負債総額は3億を超えますから、とても商店街がカバーできる金額ではない。債権者は県なので、アコギな取り立ては無いでしょうが、ゆくゆくはいち商店街の失策が広島県民の肩にのしかかってくることになる。うーむ、光があれば影もある。町興しの難しい所です。

 とまれ。我々旅行者は余計な心配をせずに、たくさん飲み食いしておみやげをドッサリ買い込めばそれで良い。尾道は風光明媚で気候温暖でメシが旨い最高の街です。近いうちにまた遊びに行こうと思います。

残念ポイントをもう一つ。この街に高層マンションは似合わないなぁ……。せっかくの景色が台無しです。

 や、もちろん合宿ですからね。ちゃんとバイクにも乗りました。

快晴には恵まれたのですが、ともかく大変な強風でした。みんな頑張りました。
今回のライドは某金融機関で福山に赴任している堀口くんが引率してくれました。彼はしまなみ海道を60回以上も往復している大ベテランです。ありがとうございました。

 堀口くんは昨年齢48歳にしてパパとなった勇者であります。私も負けないように頑張らねばと思いを新たにした次第であります。

 さてさて、久しぶりに長めのヨタを飛ばして、十分に肩が温まって参りました。ボチボチ本編へと参りましょう。元実業団サッカー選手にしてマツダの操安を司る車両開発本部操安性能開発部、虫谷さんのインタビュー続編です。

続きを読む 2/9 「ランクルは凄いんです。どうしてかというと(熱)」

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