みなさまごきげんよう。
フェルディナント・ヤマグチでございます。
今週も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。
唐突ですが、空手で突きを出す際の、“引き手”の意義をご存じでしょうか。
右手で突く時は反対側の左手を強く引く、あの引き手です。
身体を捻って強力なパンチを繰り出すためにやるのだろう……とボンヤリ思っていたのですが、実は引き手には深い“存在理由”があったのです。

琉球が発祥の伝統空手。その昔は今の空手着のようなものではなく、袖の大きないわゆる“琉装”で組手をやっていたそうです。右手で突く際は、相手を袖左手で絡め取り、強く引いて体勢を崩した上でパンチを入れる。強烈なカウンターになりますから、普通に当てるよりも倍のダメージを与えることができる。

いまでも伝統系の空手は引き手を基本の「き」として指導しています。
しかし多くの指導者はこうした「発祥」を知らずに、単に捻転の動作としての引き手を教えているのではありますまいか。大阪商業大学で空手漬けの青春時代を過ごした西内氏ならではのご指導でありました。痛かったけど勉強になりました。ありがとうございました。
ということで本編へとまいりましょう。
バイクの話が続きます。
日本が生んだ世界の天才レーサー、宮城光氏のインタビューです。
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