インタビューに答える三部敏宏ホンダ専務(2020年8月)
インタビューに答える三部敏宏ホンダ専務(2020年8月)

 ホンダの三部敏宏専務が今年6月の株主総会を経て、社長に就任されることが報道されました(ちなみに一番に報じたのはロイター通信です。トバシの日経は何をしていたのでしょうww)。 

 「走りながら考える」では、昨年の8月に三部さんのインタビューを実施しています。
 その中で、こんなやり取りがありました。

フェルディナント・ヤマグチ(以下、F):「最近のホンダは元気がない」と言われていて、それじゃホンダの元気をお見せしましょうと言うときに、S2000的なものは過去の栄光に縋るみたいだからイヤだと。Honda eテイストがこれからの方向性かというとそれも違うと。それではこれからの「ホンダの元気」を、どうやって世の中に示していかれるのですか? 何か言葉にすることはできませんか。

三部敏宏専務(以下、三):これが難しい。本当はいろいろ言いたいことはいっぱいあるのですが……。

F:どうぞおっしゃってください。何が三部さんをストップさせているのですか。広報さんどうですか?

ホンダ広報アントニオ梅田:……そこはまだちょっとアレでですね……。

:今はちょっとお話しする時期じゃないというかですね……。

F:時期の問題ですか? 本当は何もない、とかじゃなく?

:いやいや。ちゃんとありますよ。時期の問題です。

F:いつになったら伺えるのでしょう? どんなタイミングですか?

:それも含めてちょっと。今は本当に微妙なところだから(笑)。

 今思えば、その“時期”なるものは「私が社長になったとき」ということだったのではありますまいか。
 昨年の8月をして、「今は本当に微妙なところだから」。
 正に綱引きの真っ最中だったのではありますまいか。
 いやはや、大変な時期にインタビューしたものです。ホンダさんもエラいタイミングで、よくぞインタビューに応じてくださいました。このインタビューの実現に関しては、ある“業界の大物”が暗躍しているのですが、それは本編を読んでのお楽しみ。

 ホンダ次期社長、その人となりがよく分かるインタビューと自負しております。
 全編をじっくりお楽しみください。

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