ウナ:そうですそうです(苦笑)。その後は「モトチャンプ」という二輪の雑誌もやりました。そちらも同じようなテイストの雑誌ですね。

F:走り屋の人は「俺たちは暴走族じゃない。あんなのと一緒にするな」とおっしゃいますが、パンピーからすれば一緒ですよね。峠だろうが首都高だろうが、「暴走」することに変わりはない(笑)。

ウナ:その通りです(苦笑)。

高橋マンちゃん:ウナ丼さんが「Option」にいらっしゃったときは、仕事だから仕方なく改造車を扱っていたのだけど、実はそうしたブンブンやるクルマが大嫌いで、本当はフィアットパンダとか、ソッチ系のクルマが好きなんです。

ウナ:そうなんです。それで三栄(旧三栄書房)に勤めながら、自分の趣味で同人誌を作ったんです。

 昔、「NAVI」というクルマ雑誌に読み物のページがありましたよね。クルマの紹介じゃなく、文化についての対談とか。あれがすごく面白かった。そういうのだけをまとめて、1冊にしたんです。郵便為替とかでやりとりして、注文が来たら近くのコンビニに行って発送する、みたいな。最初に作ったやつなんて、200部刷って重版がかかって500部とか、そういうレベルです。本当に趣味の世界。その冊子の取材で昔環八沿いにあったリンドバーグ(超マニアックな自動車書籍専門店、現在は蔦屋書店代官山店に統合)に行ったら、取材に応じてくれた社長の息子さんが、これをどこで売るのと言うから、いや、直販ですと言ったら、じゃあ、うちで扱ってあげるよ、なんて話もありましたが、ともかくニッチ中のニッチですからね、そんなに数が売れるわけがない(笑)。

F:ですよねぇ……って、納得しちゃ申しわけないですが(笑)。

ウナ:ところが4号目で(ルノー)カングーを特集したらすごく売れた。ムーブメントとして世界的に結構来ていたのに、カングーを趣味グルマとして媒体で取り上げるところがなかったんです。これはいけるかも、と感触をつかみました。大手出版社がやらないマニアックなシリーズを本気でやろうと思って、会社を辞めちゃいました。それ以降、『エンスーCARガイド』というシリーズを展開しました。

河口まなぶさん(左)が手に持っているのは『エンスーCARガイド』のカングー号。右がウナ丼さん。
河口まなぶさん(左)が手に持っているのは『エンスーCARガイド』のカングー号。右がウナ丼さん。

F:YouTubeを始めたのはどうしてですか?

ウナ:マニアックに攻めていくゲリラ戦でも、自分1人なら食べていけるということが分かったので、じゃあDVDも作っちゃおうと。それで(ホンダの)ビートとかNSXの動画を作って売り始めました。YouTubeは、そのDVDの宣伝用として始めたんです(笑)。最初はYouTubeで稼げるなんて、思ってもいなかった。

100万回再生されると、いくらもらえるのか?

F:お2人の歴代最高再生回数はどれくらいになりますか?

:僕は今のところレクサスLFA で160万回(※)です。「今のところ」と言うのは、今でもジワジワ再生回数が伸びているからです。YouTubeが雑誌や出版物と大きく違うのは、ロングテールであるということです。もちろん取り上げるものによって大きく異なりますが、長い期間ずっと見られる動画ってあるんですよね。(※2020年11月19日)

F:160万回! すごい! ウナ丼さんはどうですか?

ウナ:僕は100万回ですね。

F:100万回! それもすごい。真偽のほどはともかく、テレビの視聴率が1%で100万人相当なんて話もありますからね。視聴率1%分の数字を、たった1人でたたき出しているということになる。これは旧来のメディアからすれば脅威ですよね。

 と、ここで思い切り下世話な話を伺います。100万回再生されると、YouTubeからはどれくらいお金をもらえるものなのですか?