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 みなさまごきげんよう。
 フェルディナント・ヤマグチでございます。
 イレギュラーの出稿ですが、今回も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。

 東京大学公共政策大学院の研究の一環として活動しているTECUSE研究会。
 温暖化対策技術のアジアを中心とする途上国への移転・普及と、日本の産業競争力の維持・向上を両立させる方策を研究されているとのことですが、そのありがたい研究会から講演の依頼がありました。

 あたくしが東大の研究会で講演を? 人違いやおまへんか?
 しかし間に立ってくださった元駐ウルグアイ日本国大使館特命全権大使の田中径子閣下は「フェルさんで間違いありません」とおっしゃいます。

 これから本格的にEVの時代になりますよー。クルマの部品点数が2/3に激減するので、OEMも周辺産業もマジ大変ですよーとか適当にヨタを飛ばそうと思っていたら、研究会の主宰者である本部和彦先生から、「気候変動対策、MaaS、日本の技術競争力など、クルマを取り巻く様々な課題について、自由な立場からお話しいただきます。低炭素化を通り越してゼロエミ化を進めるためには、自動車部門からの排出を劇的に削減する必要があることは世界共通の認識ですが、ではどうやって、消費者は本当にそれを望むのか、日本の自動車産業の競争力はどうなるのか、知りたいところです」と期待値マックスの恐ろしいメールが来た。

 本部先生は資源エネルギー庁の次長として国連気候変動枠組条約交渉に参加し、当時の日本政府代表の一人として技術分野の交渉を担当されたプロ中のプロ。下手なヨタなど飛ばした日には死刑になってしまいます。各方面に凸電して最新のデータをかき集め、何とか当日に間に合わせました。ご参加いただいた皆様方、お楽しみいただけましたでしょうか?

東京大学 ダイワユビキタス学術研究館の大和ハウス石橋信夫記念ホールにて。時節柄、聴講はリモートで行われ、会場は数人の関係者のみ。カメラの向こうでは大勢の方が聞いてくださっているのですが、ガラガラの客席に向かって喋るのは妙な気持ちです。こういうマスク姿の講演者は研究会史上初だそうです。

 週末はDOA(Door of Adventure 2020秋 八ヶ岳)というバイクのラリーに出場してまいりました。

2日間で500キロ近い距離を走ります。ハスクバーナにもだいぶ慣れてきました。※Photo by:Rowland Kirishima

 ラリーの話は次回で詳しく書くとして、感動したのはトランスポーターとして大活躍してくれたホンダのN-VANです。

ご覧ください。大柄のオフロード車がスッポリと収まってしまう。これで軽自動車なんですからね。えらいもんです。

 入ることは入るのですが、難点もある。オフロード車は非常に背が高い。そのままでは天井につかえて入らないので、ラチェットベルトでフロントサスを圧縮してから積み込まなければならないのです。慣れれば楽勝なのでしょうが、このひと手間が面倒でした。

フロントサスの圧縮作業。今回はベテランの仲間に助けてもらったのでサクサクできましたが、これが単独で、しかも疲れたレースの後だとかなり辛い。うーん、やはりトランポにはある程度の高さが必要なようです。

 今まで意識していなかったのですが、軽自動車とバイクって、高速料金が同じなんですね。

 休日に軽で移動すると高速料金がべらぼうに安いのです。近場だしそれほどの金額ではありませんが、これはうれしかった。

積み込みも3人がかりだと一瞬です。「フェルさん。あんたのバイクでしょ。なに写真なんか撮ってるの」。ごもっともです。今度から自分でやります。

 ということで本編へとまいりましょう。
 レジェンドの開発責任者の青木仁さん……はちょっとお休みさせていただきましてホンダ ブランド・コミュニケーション本部長、渡辺康治さんへの直撃単独インタビューです。