みなさまごきげん……よろしいわけがないですよね。
ホンダがF1への参戦を来シーズンで“終了”してしまうのですから。
「撤退」ではなく「参戦終了」。今までの3度の撤退とはいささかニュアンスが異なります。
鹿紋太郎作詞作曲の名曲「やっぱ好きやねん」的な別れではなく、伊藤薫の「ラブ・イズ・オーヴァー」的な、完全なる別れ。
記者会見の直後から、現役、OBを含め10人以上のホンダ関係者と連絡を取りましたが、みなさん落胆の色を隠せない。そりゃそうでしょう。「F1をやりたくてホンダに入った」という人が大勢いるのですから。唯一弱音を吐かなかったのが山本雅史F1MDで、「残念ですが最後まで全力で戦います。引き続き応援よろしくお願いします」と書いてきた。その気丈さが逆に悲しい。
「F1はホンダのDNA」ではなかったのか。「創業者の夢」ではなかったのか。
夢でメシは食えねえ、ということなのでしょうが、それにしても悲しい。
落ち着いたらどこかで立場のある方にインタビューをしましょうね。
振り返れば去年はこんなにたくさんのホンダF1の記事を書いています。「マク●ーレンのシャシーはショボい」と言い切るトストさんのインタビューは痛快でした。山本さんは毎回泣いてばかりでした。広報の鈴木くんは、F1をやるためにホンダの入社試験を3回も受けた執念の男でした。みんなが必死で戦っていました。もういちど読み返してみて下さい。
■フェル「F1なんて誰が見るの」にホンダ広報激怒
F1アブダビGP(前編)
■F1?ホンダは軽とミニバンの会社じゃないの?
F1アブダビGPと栃木と和光(中編)
■来年勝てないなら、もうF1をやめたほうがいい
F1アブダビGP(後編)
■日本航空山田機長から、ホンダへの手紙
レッドブル・ホンダ F1開幕戦3位入賞、約11年ぶりの表彰台
■キてます! ホンダパワーです!
ホンダF1マネージングディレクター、山本雅史氏にメルボルンで聞く
■ああ無情。ホンダ内定直後にF1撤退を表明
ホンダの若手F1エンジニアに聞く
■ホンダに入れて良かった。F1をやれて良かった。
続・ホンダの若手F1エンジニアに聞く
■モータースポーツは“スポーツ”なんですか?
F1スペインGP、ホンダ3位入賞のバルセロナで中野信治さんに聞く
■F1中野信治氏に聞く 速く走るにはどうしたらいいか
レースの現場は、超高速回転している社会の縮図
■「レースをやめたらただの兄ちゃんです(笑)」
F1まっしぐらの18歳、名取選手に直撃インタビュー
■ファンが叫ぶ!「神さま 仏さま ホンダさま」
ホンダ、2015年F1復帰以来の初優勝を現地リポート
■「明日は勝つから準備しとけよ」「はぁ?」
13年ぶりの優勝、ホンダ山本F1MDをウィーンで直撃
■F1勝利の陰に、本田宗一郎の教えあり
13年ぶりの優勝、ホンダ山本F1MDインタビュー後編
■レッドブル・ホンダ代表に直撃「ホンダに乗ってますか?」
クリスチャン・ホーナー氏にインタビュー
■「ホンダが遅かったのはマ●ラーレンのせいだよ!」
トロロッソ代表フランツ・トスト氏、大いに吼える
■ホンダのスズキさん、奮闘す
ホンダに2度落とされた男・前編
■スズキさんがホンダに憧れた理由
ホンダに2度落とされた男・中編
■スバルで叩かれホンダで絞られたスズキさんの末路
ホンダに2度落とされた男・後編
そうそう。今週から当欄も有料記事になります。そのまま無料で続けるという選択肢もあったのですが、あえて有料を選びました。その思いと狙いを書こうと思っていたのですが、ホンダのF1参戦終了のニュースを聞いて気が抜けてしまいました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
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さて、ここからが通常のヨタです。
購入したハスクバーナは、足着きを良くするためにサスペンションを縮めて車高を落としたローダウン仕様。乗り易いことは間違いありませんが、これではバイク本来の性能を発揮することができません。
車体に慣れるまで、このままの仕様でしばらく乗ろうと考えていたのですが、上級者に聞くと、みなさま口を揃えて「最初から高い車体に慣れちゃったほうがいい」とおっしゃいます。
サスペンションのチューニング。はて、どこへ持ち込んだらいいのでしょう。
林道俳優大鶴義丹氏に相談すると、「サスを触るなら絶対にココ!」と教えてくれたのが春日部のテクニクスです。

週末はその義丹号にバイクを積んで林道へ出かけました。なんかもうバイク漬けです。楽しい。

途中高速のPAでAntonio和歌氏と合流し、目的地へ向かいます。
和歌氏はヤマハのMT-09にオフ用のタイヤを装着したサイコ仕様車での参戦です。こんな重いバイクで山に入って大丈夫なのでしょうか……。

ホンダから1カ月お借りしていたCRF250 RALLYも今日が走り納め。来週から名車の誉れ高いロングセラー、CB400 SUPER FOURに乗り換えます。ロードにも徐々に慣れていこうと思います。

今回は「ガンガン攻めずにまったり走る」というコンセプトのもとに集まったのですが、全然話が違いました。先頭を引く義丹氏、やっぱりガンガン行っちゃいます。アドレナリンが出まくりました。

当日は雨の予報でしたが、5分ほど小雨がパラついた以外は時折晴れ間も見える絶好のコンディション。ところがハスクのFE350に乗る赤池くんが、撤収には少し早い時間に「なんか雨の臭いがする。引き上げましょう」と言い出した。野毛山の猿のように、死ぬまで走り続けたい私は反対したのですが、「いやこれマジで降りますよ」と譲らない。渋々引き上げたのでした。

というわけで本編へとまいりましょう。
スズキが生んだ日本の至宝。SWIFT(スイフト)の開発者、四輪商品第二部チーフエンジニア、小堀昌雄さんのインタビューです。
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