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F:3ナンバーを嫌がるのは、特にご家庭の主婦の方に多いと聞きましたが、その辺りはどうでしょう?

:よくお客様から聞くのは、お子様が小さなご家庭や、お子様のいないご家庭では、ご主人がいわゆるスポーツモデルを買いたいけれども、奥様はそんなクルマをお求めではないと。そんな際にSWIFT Sportがちょうどいいんだというお話です。奥様からすれば、SWIFT Sportは全長が4メートルを超えるような他社さんの提案されるスポーツモデルじゃなく、普通のハッチバックに見えますので(笑)。

F:そうそう。スイスポなら奥さんをダマして大手を振ってスポーツモデルを買うことができる。

広報氏:再び横から失礼します。ダマすという言い方はやめてください。

F:や、これは失礼。記事にするときには「奥さんをゴマカす」あるいは「奥さんを煙に巻く」と書き換えます。

広報氏:いえあのそういうことじゃなくてですね……。

マイトのY:私が後で調整しますので、この場はどうかご容赦ください。リモートで顔を合わせないからって、好き勝手言いやがってこの男は……。

マニュアル比率のほうが高い!?

F:3ナンバーになってもスイスポが変わらずに人気なのは分かりましたが、MT比率はどれくらいあるのでしょう。奥さんを説得するとなると、やはりそこは不本意ながらもAT比率が高くなるのでしょうね。

:いえいえ。SWIFT SportはMTのほうが割合が高いです。発売直後は7:3くらいの比率でした。今でも6割程度はMTになると思います。

F:今でも半分以上がMTなんですか。すごいな。そんな国産車は、今やロードスター以外にないでしょう。
 そうそう。先ほど広報さんが「欧州と同じ3ナンバーサイズにしています」とおっしゃいましたが、あちらでもハイブリッドやRSは日本と同じ車幅1700ミリ以下に収まっているのですか?

:いえ。あちらでは全てのエンジンで同じ大きさです。ハイブリッドとRSは日本用に5ナンバーサイズに合わせてあります。

F:インドはどうですか?

:インドもヨーロッパと同じサイズです。

F:すると1695ミリという5ナンバー枠のボディサイズは、日本専用ということになりますか。

:そうなりますね。繰り返しますが、日本のお客様は「5ナンバー」に非常にこだわりを持っていらっしゃるので。

F:小堀さんが長年クルマを造っていらして、10年前、あるいは20年前と比べて、3ナンバーに対する抵抗感が少しは薄らいできた、という感じはありますか。それとも相変わらずですか?

:僕は相変わらずだと思っています。特にスズキの商品を買うお客様は、軽自動車からのステップアップや、初めてクルマを買われる免許を取りたての方が、親御さんから紹介されて……というケースが多いんです。するとやはり、「いきなり3ナンバーはないよね」という話になりますよね。軽から来たお客様にしても順序を踏んで次は5ナンバーとなるのが自然ですよね。私の知る範囲では、そういう話が非常に多いです。

F:なるほど。Sportの話をもう少し聞かせてください。SWIFTの開発陣の中でも、Sportは特別な部隊が開発しているのですか? 普通のSWIFTとは別に造るのですか?