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:フルハイブリッドモデルはどのメーカーさんもお持ちで、「燃費のいいクルマ」としてお客様に広くお使いいただいています。でもウチが他社さんと同じような方向性のハイブリッドモデルを出しても、お客様には何も「新しさ」を感じてはいただけない。SWIFTという商品のキャラクターもあるので、それに合わせた味付けで、フルハイブリッドでも、「こういう面白い乗り方ができるクルマってあるんですよ」ということを示したかった。

F:小堀さんの仰る、「面白い乗り方のできるクルマ」というのは、イコールで「スポーティーな走りのクルマ」ということですか?

「AGSにも乗ってください」

:スポーティーというよりも、「操ることが楽しめるクルマ」と言ったほうが正しいです。CVTで電動アシストを入れながら、たまにEV走行するような乗り物よりも、AGSを使って、MTのような乗り味で楽しめる自動変速機のモデルです。

F:AGSって何ですか?

:オート・ギヤ・シフトの略で、2ペダルのマニュアルです。アクチュエーターでミッションを自動変速するシステムです。

F:スズキ版のDCTということですか?

:DCTとは構造的に違いますし、乗り味的にもちょっと違います。「安価に使える2ペダルシステム」と思ってください。

スズキ広報:乗り味でいうと、いわゆるシングルクラッチのオートギアに近いです。ギアが替わるところで、うまいことモーターがアシストしてくれて、切れる感じがなく乗っていけるんです。自社製品を褒めるのはアレですが、すごく面白い乗り味です。

F:シングルクラッチのオートギアと言うと、フォルクスワーゲンのup!(2012年~)を思い出しますね。(ミッションの名称は)ASGでしたっけ。初期モデルに乗ったんですがあれは酷かった。あんまりつながりが酷いので、試乗車が故障しているのかと思いました。

マイトのY:またそういうことを……。

スズキ広報:ウチのはちょうど切れるところをモーターがうまくサポートして、つないでいく感じですので。

:MT独特のアップしていく感じ、カチッとつないで上がっていくフィーリングを楽しんでいただける感じですね。

F:それは今回乗っていないよね?

AD高橋マンちゃん:乗っていません。今回フェルさんが乗ったのは、CVTのマイルドハイブリッドと6MTのSportです。

:全部乗ってください(笑)。国別の話に戻すと、インドでは最初1.3リットルのディーゼルを出したりしたのですが、後に排ガス規制BS6が強化され、そのタイミングでディーゼルをやめてしまいました。今は1.2リットルのガソリンでやっています。

F:インドは道が悪いから、あちらで売っているSWIFTは、日本のよりも車高が高いと聞いたことがあります。それは事実ですか。

:車高が高いのは事実です。インドにはスピードブレーカー(編注:スピードバンプとも呼ばれる、減速を促すため設けられた路上の凸)が設置された道路が多いんですよ。そんな道路事情に合わせて、車高を25ミリほど上げた仕様としています。

F:SWIFTが属するBセグメントは、国内外共に大変な激戦区です。今回ヴィッツ改めヤリスが出てきて、FIT(フィット)がいてデミオ改めのマツダ2がいる。買う側としては選択肢がたくさんある。

 その中で、お客さんがあえてSWIFTを選ぶ理由はどこにあるのですか? ウチはここが違うから買ったほうがいいよ、とお客さんにはどのように説明するのですか?