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 今回のインタビューは、隔靴掻痒の感を拭えないリモートで行われた。

 何しろ初対面の方である。直接お目にかかり、お話を伺いたいところなのだが、時節柄やむを得ない。何度もお目にかかっている方ならば、呼吸の間合いも読めるのだが、「はじめまして」がリモートというのは、どうもピンと来ないのだ。

 一日も早くコロナが収束し、大手を振って会社訪問できる日が来ることを願います。

東京広報・I氏:今日はこのような形になってしまい申しわけありません。ホワイトボードの前にいるのが、SWIFT(スイフト)のチーフエンジニア、小堀です。

四輪商品第二部 スイフト チーフエンジニア 小堀 昌雄さん

フェルディナント・ヤマグチ(以下、F):小堀さん、よろしくお願いします。小堀さんはどちらからのご参加ですか?

小堀昌雄氏(以下、小):私は浜松におります。

F:浜松からですか。あらためまして、よろしくお願いします。

:こちらこそ、よろしくお願いします。

F:まずはSWIFTというクルマの大枠から伺います。国内外の販売比率はどれくらいになりますか?

:国内が約3万台で、海外が約33万台ほどありますから、比率でいうと、国内が約9%ということになりますね。

メイン市場は日本とヨーロッパとインド

F:国内は1割もない。つまりSWIFTは、「海外市場に向けて造られたクルマ」ということになりますね。

:“どこに向けて”と言われると、メイン市場を日本とヨーロッパとインドととらえているので、それぞれの地域に向けて、我々なりに考えた造り方をしています。

F:それぞれの国で、ちょっとずつ造りが違うのですか。

:はい。地域ごとに求められることが違います。お客様が使われるシーンや、ライフスタイルも地域によって異なりますので、それに合わせた造りになっています。

F:1.2リットルのガソリンにマイルドハイブリッド、さらにストロングハイブリッドに1.4リットルターボ、とたくさんのバリエーションが用意されていますが、国内ではどれが一番売れているのですか?

:パワートレーン別で見ると1.2リットルガソリンモデルが一番出ています。その次が1.4リットルターボになりますね。

F:ということは、日本で2番目に売れているSWIFTがSport! それはめでたい!

 いやもう私はスイスポ(SWIFT Sport)が大好きでですね、あんなに速くて剛性感のある優れたクルマを安価に販売するところにスズキの心意気を感じています。スイスポのワイドトレッド化はやはり……。

編集担当マイトのY:ちょ、ちょっとフェルさん。いきなりそっちに行っちゃいますか? もう少しSWIFT全体の話を伺ってからにしませんか。お気持ちは分かりますけど(笑)。

F:や、そうでした。スミマセン。ついコーフンしてしまいまして……。
 スイスポが盛大に売れているのは大いに結構ですが、一方でストロングハイブリッドを出したけれども、それが圧倒的に売れているわけではない、ということですか。

:はい。我々としてはSWIFTらしい走りを出せると思って発売したんですけれども、お客様に感じていただくところまでは至らなかったのかもしれません。

F:お客さんはSWIFTのハイブリッドに何を期待していたのでしょう?