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長らくお待たせいたしました

 こんにちは、AD高橋です。

 「ついに!」と言いますか、「やっと!」と言いますか、スズキ スイフト(本文ではフェルさんの趣味により「SWIFT」)が本企画に登場です!!

 実は2017年1月に現行型が登場してからずっと「スイフトを取り上げたい」とフェルさんから言われていたんですよね。ただ、当時は「スイフトスポーツが出てから乗り比べたほうがいいのでは?」という話になったのです。

 その後、クルマの試乗や開発者インタビュー以外にも、自動車メーカーのトップインタビューやレースリポートなどが立て続けに入っていたため、スイフトの試乗タイミングを逃していました。このあたりは一度にたくさんのクルマを試乗して記事にできるクルマのウェブサイトとは違う、著者1人で動かしている企画の弱みでもあります。

 ともあれ、今回2020年5月の仕様変更のタイミングで試乗することができました! 熱いスズキファンの皆様、お待たせいたしました!!

スイフトHYBRID RS前期型(写真:スズキ、以下同)

 4代目となる現行型スイフトは2代目以降のデザインコンセプトを継承しつつ、より流麗な雰囲気でスポーティさを高めています。

 2017年1月のデビュー時は、1Lターボのブースタージェットエンジン、1.2L NAのデュアルジェットエンジン、1.2LにISG(モーター機能付き発電機)を組み合わせたマイルドハイブリッドをラインナップ。そして2017年7月に1.2Lエンジンと駆動用モーターを組み合わせたストロングハイブリッドモデルを追加し、2017年9月には1.4Lターボを搭載した待望のスイフトスポーツが登場します。

 トランスミッションは5MT(スイフトスポーツは6MT)、CVT、6AT(スイフトスポーツ)に加え、2ペダルMTとなる5AGS(オートギアシフト)まで用意されました。今回の仕様変更で1Lのブースタージェットエンジンはラインナップから外れたものの、これだけのパワートレインがラインナップされるクルマはとても珍しい! 

スイフトHYBRID RS後期型。グリルやホイールのデザインが変更され、先進安全装備も充実しました。

 スポーツを除くと、私のおすすめは今回試乗したマイルドハイブリッドのHYBRID RSです。まず全体に言えることとして、スイフトにも採用されるスズキのプラットフォーム“HEARTECT”が素晴らしい! 剛性感が高く軽やかな走りは同じコンパクトクラスの他モデルではなかなか味わえないものです。そして加速時にISGがエンジンをアシストすることで、普段使いでもワクワクしながら力強く走ることができます。エアロで装ったデザインもいいですね。

 また、ストロングハイブリッドのHYBRID SZに搭載される5AGSも秀逸です。これはシングルクラッチの2ペダルMTですが、シフトチェンジでトルクが抜けてしまうところでモーターがトルクを足してくれるので、シングルクラッチなのにギクシャクした感じがなく、2ペダルMTでも普通のATと同じような感覚で乗ることができます。

 そういえば2ペダルMTで思い出したのですが……。私が乗っている某車(このコーナーで何度か写真を出しているのでご存じの方もいるかと思います)が、2ペダルMTという構造上の理由で、思わぬ事故を起こしました。

 リモートワークが増えたので「それなら都内にいる必要もあるまい」と、山の中にあるゲストハウスで2日ほど仕事をしようとクルマを走らせました。宿に到着してクルマを止めて、「ごめんください」と声をかけましたが返事がなかったのでクルマで待っていようと思ったら……。無人のクルマがトロトロとバックしているではありませんか!

 私のクルマにはATのPレンジにあたるものがなく、サイドブレーキでクルマを止めるしかないのですが、止めた場所がかなり急な坂道でサイドブレーキが傾斜に負けてゆっくり下がっていたのです。

 慌ててクルマまで走り車内に飛び乗ろうとするも、後ろ向きに動くクルマに乗り込むことはできず……。5mほどゆっくり下って道路脇の崖崩れ防止用のコンクリートに衝突。スピードが出ていないのでへこんだりはしませんでしたが、バンパーは傷だらけになってしまいました。

せっかく気分転換に来た先で、とっても悲しかったです。(この写真のみ高橋撮影)

 もし私と同じように2ペダルMTに乗っている人がいましたら、坂道に止めるときは普段より強めにサイドブレーキを引くか、面倒でもタイヤ止めをするようにしてください(このクルマのミッションは1速に入れて後退防止になるのか不明です……)。

ちなみにスズキのAGSにはATと同じようにPレンジが付いているため、坂道でもクルマが後退することはないので安心です。