こどもといっしょにどこいこう。

 こんにちは、AD高橋です。

 「ホンダは軽とミニバン(ワゴン)の会社」。

 軽自動車は2011年11月末に発表されたN-BOXが爆発的にヒットしてから呼ばれるようになりましたが、ミニバン、ワゴンへの傾斜は1990年代から言われるようになっていましたね。

 ホンダは1994年に初代オデッセイを発表。この後から“クリエイティブ・ムーバー”シリーズとして、ミニバン、ワゴン、SUVを次々に発表します。

 初代オデッセイ、そして1996年に発表された初代ステップワゴンは素晴らしいクルマでした。

初代ホンダ オデッセイ(写真:ホンダ 以下同)
初代ホンダ オデッセイ(写真:ホンダ 以下同)

 当時の3列シートミニバンは、キャブオーバータイプのいわゆるワンボックスが主流でした。ホンダにはそのようなラインナップがなかったので、世間のRVブームに対応するために乗用車ベース(アコードのプラットフォームを利用)でオデッセイを開発。ホンダとしては苦渋の選択だったものの、結果的にこれまでの3列シートモデルにはない“乗用車感覚”の乗り味がウケて大ヒットしました。当時のワンボックスの運転席は前輪の上にあって、バスを運転している感じでしたからね。

 初代オデッセイは、当時20代で冬になると毎週のようにゲレンデに足を運んでいた私も本気で欲しいと思ったモデルです。というか、マジで買おうとしていたのですが、「クルマ雑誌の編集部員っぽくない選択だ」と複数のメンバーから大反対され、初代レガシィツーリングワゴンのGTを買ったんですよね。今思うと、「クルマ雑誌の編集部員っぽい選択」ということ自体がよくわかりませんが。

 そういえば先日、元「Option」編集部員の話を聞いていたのですが、彼はもっと大変だったようで……。Optionといえばチューニング雑誌で、編集部員も自分のクルマをチューニングするのが当たり前。しかし私が話した人はルノーサンクやフィアットパンダなど欧州コンパクト(それもホットハッチではなく素のモデル)が好きだったので、買うクルマを選ぶのは拷問のようだったそうです(笑)。

初代 ホンダ ステップワゴン
初代 ホンダ ステップワゴン

 クリエイティブ・ムーバーといえば、私の記憶に残るのは初代ステップワゴンのCM。クルマのデビューCMなのに、30秒の映像でもスタイルはリアがわずか2、3秒映るだけ。あとは色鉛筆で書かれたstep wgnという文字を子供たちが追いかけて「こどもといっしょにどこいこう。」というメッセージが流れておしまい。それでも記憶の中にイメージが強烈に残る、すごいCMでした。

 昨年の東京モーターショーでは、ホンダがラップグループのスチャダラパーとコラボして「The Power of Dreams」というオリジナルムービー(こちら)を制作しました。これが初代ステップワゴンのCMを思い出させるような作りになっています。ホンダの歴史を振り返るリリックにはちょっと泣けるような部分もあったりするなど、とてもいい感じの映像です。現在でも公開されているので、ぜひチェックしてください。

■変更履歴
記事掲載当初、最終ページの写真解説で「ステップバン」としていましたが、正しくは「ステップワゴン」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです [2020/08/17 09:25]

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ウェビナー開催、「なぜ世界はEVを選ぶのか」(全2回)

 日経ビジネスLIVEでは2人の専門家が世界のEV事情を解説するウェビナーシリーズ(全2回)を開催します。

 9月30日(金)19時からの第1回のテーマは「2035年、世界の新車6割がEVに 日本が『後進国』にならない条件」。10月14日(金)19時からの第2回のテーマは「欧州電池スタートアップのCTOが現地報告、巨大市場争奪の最前線」です。各ウェビナーでは視聴者の皆様からの質問をお受けし、モデレーターも交えて議論を深めていきます。ぜひ、ご参加ください。


■第1回:9月30日(金)19:00~20:00(予定)
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