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 みなさまごきげんよう。
 フェルディナント・ヤマグチでございます。
 今週も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。

 前にも書きましたが、バイクに乗り出すと新しい友人関係が始まったり、旧知だけれども長く行き来のなかった友人との交誼が再開したりするものです。

 今日もそう。「フェル先輩。自分、バイク買い替えたんですよ。007でジェームズ・ボンドが乗っていたモデルです」と10も離れた後輩の井出くんから連絡があった。「へぇ。今度見せてよ」と社交辞令的に返すと、「今夜どうですか?」ときた。
 お互いにコロナの影響で宴席が消滅しているので夜がヒマなのです。

夜のcafeにサクッと集合。ここはテラス席が広いので、安心して訪れることができる。手前から井出くんのトライアンフと“嶋ディ”島本くんのドゥカティ。そしてマツダからお借りしている恐らくは“地球上で最も走行距離の少ない”極上NA。

 学校では10も離れた後輩でしたが、バイクでは大先輩のお二人と楽しいバイク談義。
 二人に共通しているのは、「長年乗っているのに事故ったことがない」ということです。

 当たり前ですが、楽しいバイクも事故を起こせば一転悲劇になる。ヘタをすれば一生が台無しになる。二人からも散々諭されましたが、「初心忘るべからず」で安全運転に徹します。

問答無用のドカ。トライアンフはいぶし銀の渋さがある。いいなぁ。悩むなぁ。

 学生の頃、夜のファミレスに集まってクルマ談義に興じたものですが、何十年もたってから同じことをバイクでしているのですから進歩がないと言いますか……。しかし楽しさは当時と少しも変わらない。この腹の奥からジワジワと湧き出てくるコーフンは何でしょう。

「それじゃまた。安全運転で帰りましょう」「おう。またな」「おつかれっす」。2時間ほど話してサクッと解散。楽しゅうございました。

 二人と別れて自宅へ戻る道。遅い時間なのに空いているはずの環八が妙に混んでいる。
 渋滞の先で赤色灯が回っている。事故でも起きたのでしょうか……。

うわぁ。右折するクルマに直進するバイクが突っ込んだのでしょうか。大きなケガでなければいいのですが……。改めて安全運転を誓った夜であります。

 ということで本編へとまいりましょう。
 有言実行のフェルがお届けする、本田技術研究所社長、本田技研工業(以下ホンダ)専務、三部敏宏さんのインタビューです。