こんにちは、AD高橋です。

 FITはヨーロッパで、ジャズという名前で販売されています。そんなジャズにはヒッチメンバー(ヒッチングメンバー)をつけてけん引する需要があるというのは驚きました。

 確かにドイツやフランスにはキャンピングトレーラーのビルダーが多くあり、日本だとけん引免許がなくても引っ張れるくらいのサイズのトレーラーを小型車で引っ張っている写真を見かけることもあります。

 それにしても……FITサイズのFF車でけん引するとフロントの荷重が抜けたりしないのですかね?

欧州ではFFの小型車でトレーラーを引っ張ることも。
欧州ではFFの小型車でトレーラーを引っ張ることも。

 そういえば、田中さんへのインタビューの第1回で、先代FITは燃費世界一のために何でもやったという話がありました。

アルミボンネットが採用された素のFIT ハイブリッド。(写真:ホンダ)
アルミボンネットが採用された素のFIT ハイブリッド。(写真:ホンダ)

 当時は燃費性能を高めるために装備を簡素化して、軽量化されたグレードが設定されることがあり、FITも例外ではありませんでした。

 そのグレードは素のハイブリッドで、FITの代名詞的存在であるダイブダウン機構付きシートが削られるとともにボンネットをアルミ製にするという“廉価グレードなのにお金がかかる”設計をしていたそう。

 ここまでは田中さんへのインタビューでお伝えしましたが、実は本編で紹介していないこぼれ話がありました。

 このアルミボンネットは、FIT RSで草レースをやっている人や走り屋たちから引っぱりだこになったのだとか。この需要は田中さんもまったく想定していなかったそうです。

アルミボンネットはモータースポーツファンからの思わぬ需要があったそうです。(写真:ホンダ)
アルミボンネットはモータースポーツファンからの思わぬ需要があったそうです。(写真:ホンダ)

 確かにアルミボンネットは当時結構話題になり、「そこまでやるのってさすがに節操ないんじゃないの?」と指摘する人もいました。

 先代FITの発表時、ホンダはアルミボンネットのことをどう説明したのだろうと、当時の広報資料を引っ張り出してみましたが……アルミボンネットに関する記述はありませんでした。

 マイトのY氏は、燃費競争をデジカメ画素数競争になぞらえました。私が当時の燃費競争の話を聞くと思い出すのが、90年代後半のガラケー軽量化競争。エンジニアが「1グラム、コンマ1グラムを削るのにとてつもない苦労をしてやっと世に送り出したのに、女子高校生がストラップやぬいぐるみをじゃらじゃら付けているのを見るとやりきれなくなる」とぼやいていたのが今でも頭に残っています。

 あ、今号の本編で、私が「昔からグリルレスのクルマが出ると、必ずマイナーチェンジでグリルを付けてくるんですよ」と話していますね。

 ちょうどインフィニティQ45の写真があったので最後に紹介します。

 まずは1989年に登場した前期型。

(写真:日産、以下同)
(写真:日産、以下同)

 そしてこちらはモノクロ写真ですが、1993年にマイナーチェンジを受けた後期型。

 個人的には前期型のつるっとした顔の方が好きなのですが、みなさんはいかがですか?

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 9月30日(金)19時からの第1回のテーマは「2035年、世界の新車6割がEVに 日本が『後進国』にならない条件」。10月14日(金)19時からの第2回のテーマは「欧州電池スタートアップのCTOが現地報告、巨大市場争奪の最前線」です。各ウェビナーでは視聴者の皆様からの質問をお受けし、モデレーターも交えて議論を深めていきます。ぜひ、ご参加ください。


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