みなさまごきげんよう。
 フェルディナント・ヤマグチでございます。
 今週も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。

 本連載のアシスタント・ディレクター、高橋マンちゃんにバイクの免許を取ってもらいましょう!
 当欄でもっとバイクの記事を読みたい方。マンちゃんが免許を取れば、その可能性がグッと高まります。コメント欄に「さあマンちゃん。バイクの免許を取ろう」と書きますので、ご賛同いただける方は「イイね」をお願いします。100イイねくらい付けば、さすがにマンちゃんも動かざるを得ないでしょうww。

 梅雨晴れの土曜日。今週も世界の名車SEROW(セロー)で林道に行ってまいりました。

ああバイクは楽しい。乗らないのは人生の損失。
ああバイクは楽しい。乗らないのは人生の損失。

 今回も大鶴義丹氏、宮城光氏という超豪華メンバーとご一緒させていただきました。
 このお2人、速いのに本当にマナーがいい。一緒に走っていると実に勉強になります。

 前回走ったときに、「本気でオフを走るなら、ちゃんとした装備を揃えなきゃダメだよ」と義丹氏に言われたので、ブーツやらウェアやらをイッキに買い揃えました。出かける前に鏡の前に立ってみると、中身は何も変わっていないのに、自分がいっぱしのライダーになった気持ちになる。それなりのカッコをすると、それなりの気分になるから不思議です。制服効果とでも言いましょうか。

 道具を揃えるのは楽しいものです。今まで見たことも触れたこともなかったグッズであればなおのこと。オフロード用のブーツは、足を保護するためにとても頑丈に作られています。素材は硬く底が厚い。だからシフトチェンジが非常にやり辛くなる。高速へ向かう道で、何度もシフトミスをしてしまいました。もともとがヘボな上に、思うタイミングでシフトが変えられないのだからたまりません。林道の入り口で窮状を訴えると、「ペダルの位置を変えるんだよ」とササッと直してくれました。左のシフトペダルは爪先が入りやすいように上げ、右のブレーキペダルは踏みやすくするために下げる。なるほど、バイクにはこんな調節機能が付いているんですな。

あーなるほど。ここのネジを調整するんだ。すべて義丹氏にやってもらいました。何から何までスミマセン……。
あーなるほど。ここのネジを調整するんだ。すべて義丹氏にやってもらいました。何から何までスミマセン……。
おー! これでバッチリです。かなりラクになりました。ありがとうございます。
おー! これでバッチリです。かなりラクになりました。ありがとうございます。

 前日までの雨で、思い切りぬかるんでいる道もあった。タイヤの半分が埋まってしまうような深い轍にズッポリとはまってしまい、抜け出せなくなるようなシーンも何カ所か。
 「もっと後ろに座って後輪に荷重をかけて!」「ブンブン吹かさないで、スロットはフワッと優しく開けて!」とお2人から叱咤されますが、どうにも抜け出せない。泣きそうです。

最後は義丹氏に助けてもらいました。あぁ……先は長い……。
最後は義丹氏に助けてもらいました。あぁ……先は長い……。

 林道の途中で休息していたら、全身をビシッと決めたライダーが逆方向から走ってきた。停止してバイザーを上げると、「あれ? 義丹じゃないの?」「あ、敬一郎さん」「なんだ、宮城クンも一緒か」。オートバイ誌のメインテストライダーとしてその名も高い、宮崎敬一郎氏(こちら)でありました。

バイク界の大物お三方と、免許取得1カ月の不肖フェル。
バイク界の大物お三方と、免許取得1カ月の不肖フェル。

 敬一郎氏はオートバイ誌の取材の合間に、短めの林道をサッと1周……するつもりが、倒木で行き止まりとなっていたため引き返してきたのだそう。
 「バイクは楽しいよ。気を付けて安全にね」と。ありがとうございます。精進します。

 米国在住の先輩が、突然本を出されたのでご紹介。Sumito Sam Okamoto氏。お嬢さんの名前に、欧州車のネームを付けてしまうほどのクルマ好きです。
 坂井直樹先生宅で開かれたホームパーティーで知り合い意気投合して、1回しか会っていないのに、ロスのご自宅に泊めていただいたりした。
 しかしいきなり500ページですか。すごいなぁ……。

500ページものロードムービーを物したSumito Sam Okamoto氏。『<span class="textColRed"><a href=" https://www.amazon.co.jp/dp/194535206X/" target="_blank">THE MOTHER ROAD / ROUTE 66</a></span>』
500ページものロードムービーを物したSumito Sam Okamoto氏。『THE MOTHER ROAD / ROUTE 66

 まだ半分しか読んでいませんが、引き込まれます。後半もイッキにいけそう。

 ということで本編へとまいりましょう。
 ホンダ フィット(FIT)の開発者インタビューです。

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