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 みなさまごきげんよう。
 フェルディナント・ヤマグチでございます。
 今週も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。

 いやしかし先週の記事(こちら)は盛り上がりましたね。
 バイクに興味を持っている方が、これほど多いとは……。

 予想外の反応に、正直驚いています。我が国のバイク販売台数はピーク時の実に9分の1にまで落ち込んでいるそうですが、残存するライダーの熱量は、その分高いということでしょうか。

 前回ご登場いただいた4人組はもとより、YAMAHAと交渉してくださった自称“栄光のライダー”新田和典氏のところにも、掲載以降各方面からじゃんじゃか連絡が入っているそうでありまして、「なんでフェルを知っているの?」とか「素顔はどんななの?」なんてのはまだマシなほうで、中には「あいつは不良」とか、「あいつとは付き合わんほうがエエで」なんて真剣に進言してくる方もおられるそうです。私はその人と一面識もないんですよ。
 なんなんですかホントに……。

 不良といえば、中学の時にタバコで補導されたマヌケ野郎の母親が、「不良のヤマグチ君と付き合っているから、ウチの子が感化されてタバコを吸いました」とかナイスな証言をされたことを思い出しました。私は今も昔も喫煙習慣がないのに、です。
 なんなんですかホントに……。

 バイクに乗りだすと、今まで完全にスルーしていたバイクの記事を読むようになる。

 MotoGP関連の記事をパラパラとめくっていたら、どこかで見たことのある顔が目に付いた。マルク・マルケス選手。スペインはサルベーラ出身の天才レーサーです。

 うーん、彼とはどこかで会って、立ち話をしたよなぁ。
 写真を探したらすぐに見つかりました。去年(2019年)のF1イタリアGP。レッドブルのピットで会ったのでした。

不世出の天才。マルク・マルケス選手。

 「誰だアイツ。なんでマルケスと写真撮ってんだ」という感じの表情の後ろの方々が印象的です。

 彼がピットに入ってくると、周囲がザワついてサインを求めたりしている。
 ピットクルーも「おい◯◯が来たぜ!」なんて様子でささやき合っている。  当時バイクに興味がなかった私は、彼のことが誰か分かりません。ただ辺りの雰囲気から、「ヨーロッパの有名人」ということくらいは分かりました。

 よく分からないけどスゴそうな人。一緒に写真撮っていいですか?と聞いたらもちろん!と快諾してくれた。

 「ホンダの人?」「いえメディアです。F1の取材でホンダを追いかけているんです」「へー日本からねぇ」なんて会話を交わしました。近くにいらした中野信治さんが、「フェルさん。今話していたの◯◯だよ。世界一のトップライダー」と教えてくれたのですが、当時はバイク周辺のことなど何も分かりませんから、彼のご尊名は右から左に抜けてしまった。もっとたくさん話しておけばよかった。しからば今年のもてぎで突撃取材でも……と思ったら、早々に日本GPは中止が決定している。コロナめ!

 ということで本編へとまいりましょう。
 今週からお送りするのは、ホンダの勝負車、FITであります。 。