うーん、どうにかならないもんか

 他の部分に引きずられることなく、部分部分に分けて各所を正確に評価できなければ、公正公平な自動車評論などできないのだろうが、申しわけない。嫌な点が目に付いてしまうと、もう全体が悪く見えてしまう。(加減速しないときの)視界も乗り心地も申し分なく上質のものなのだが、やはりCVTの感覚がイヤだ。ここはどうにかならないものだろうか。

歴代FITの最大の美点である、跳ね上げ可能なリアシートは健在だ。Bセグでこの高さを確保できる荷室は何物にも替え難い価値がある。センタータンクレイアウトがもたらす恩恵である……と、あれ? この燃料タンク配置構造の特許って、今年の3月28日で切れたんじゃなかったでしたっけ……。特許が切れれば他社はマネし放題。どうするホンダ。
歴代FITの最大の美点である、跳ね上げ可能なリアシートは健在だ。Bセグでこの高さを確保できる荷室は何物にも替え難い価値がある。センタータンクレイアウトがもたらす恩恵である……と、あれ? この燃料タンク配置構造の特許って、今年の3月28日で切れたんじゃなかったでしたっけ……。特許が切れれば他社はマネし放題。どうするホンダ。

 ケチを付けたい部分がもう1点。視界が広いのは間違いないのだが、実は狭い路地で右左折する際には、それほど見通しがよくないという欠点がある。

 Aピラーと疑似Aピラーを結ぶ線が、前上がりになっているのだ。ここをまっすぐの線にすれば、格段に視界が広がり、狭い路地でもラクに運転できるのに、これはどうしたことだろう。

狭い路地での右左折時は、実は意外と難儀する。三角窓の底辺を前上がりにしなければ解決するのだが……。
狭い路地での右左折時は、実は意外と難儀する。三角窓の底辺を前上がりにしなければ解決するのだが……。
そうか。底辺をまっすぐにしてしまうと、フロントガラスと縁が合わず、段違いになってしまうのか。クルマのデザインって難しいな。
そうか。底辺をまっすぐにしてしまうと、フロントガラスと縁が合わず、段違いになってしまうのか。クルマのデザインって難しいな。

 ということで、FITを買うなら絶対にe:HEVをお薦めします。別にCVTの感覚なんて気にならないもんね、という方は1.3リットルをどうぞ。こっちのほうがざっと34万~44万円も安いです。

 それでは4代目FITの◯と×を。

4代目FITのここが( ・∀・)イイ!!

1.e:HEV:力強く上質なハイブリッド。このシステムの仮想敵は、ズバリ日産NOTE e-POWER。

2.しっとり円熟の乗り心地。とてもいいです。うっとりします。上質と言えます。

3.ほっこり顔:最近のクルマはみんな人相が悪いですからね。こうしたゆるキャラが出てくるのはとてもいいことです。

4.割り切ったシンプル内装。エンジニアとして、やはり「あれも付けたい。これも外せない」となると思う。ここまでスッパリと割り切ったデザインは素晴らしい。

4代目FITのここはちょっとどうもなぁ(´・ω・`)

1.センターディスプレイの置き方:イマイチ。これじゃまるで後付けナビですよ。

組み込みなのに後付け感満載のセンターディスプレイ。
組み込みなのに後付け感満載のセンターディスプレイ。

2.実は狭い道でツラい見通し:他の部分が広すぎるから悪く見えるのかもしれません。三角窓の底辺をまっすぐにすれば、かなり改善すると思います。

3.1.3リットルCVTのラバーバンドフィール:乗った順番が悪かったからかもしれません。e:HEVの後に乗ると、モッサリ感じます。

 次号は開発者インタビューをお届けします。お楽しみに!

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