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中古車関連の数字をご紹介

 こんにちは、AD高橋です。

 緊急事態宣言が解除され、都内でも場所によっては街に人があふれ、Twitterでは「満員電車」がトレンド入りするなど、人々の感覚が平時に戻りつつあるのを感じています。

 私はもう20年以上“自宅兼事務所”というスタイルで仕事をしているので満員電車に乗る機会が少なく、当然ここ数日の満員電車の状況は自分の目で見ていません。一体どのくらいすごいのかとググってみたら、一番上には「あの努力は何だった?」という見出しがついた記事が。そこにはホームに人があふれ、車内もすし詰め状態になっている写真が添えられています。しかもほとんどの人がマスクをつけていない。

 「おいおい、いくらなんでもこれはヤバいでしょう……」とたまげたのですが、よく見ると写真の下に小さく「(イメージ画像)」という文字が。ですよね。さすがにここまでひどくはないよね……と胸をなで下ろすと同時に、こういう記事では「イメージ画像」であることをもっと分かりやすく表示してほしいなと感じました。

日本自動車販売協会連合会が発表した2020年5月の「ブランド別新車販売台数概況」を見ると、多くのメーカーが前年同月比40%以上のマイナスに。そんな中、レクサスは8.2%のマイナスにとどまっています。他のブランドよりもともとの台数が少ないこともありますが、一方でドイツのプレミアムブランドはかなり数字が落ちている。興味深いです。

 6月1日、登録車と軽自動車の5月の新車販売台数の速報が出ました。普通乗用車は前年同月比50%減、小型乗用車が31.4%減、合計で41.8%減、貨物車は29.8%減に。軽自動車は乗用車が55.9%減、貨物車が42.1%減となっています。全国的にステイホームで外に出られない状態だったので、当然クルマだって買いに行けない。これから世の中がどう変わっていくか分からないのでクルマの購入をためらった。これまで見たことがない数字の裏にはこのような状況があったのは言うまでもありません。

 では中古車はどうなっているのか。この原稿の執筆時点で5月の数値が分からないので(発表は6月10日)、4月の数値を見てみました。普通乗用車が前年同月比で9.4%減、小型乗用車が10.4%減、合計で9.8%減でした。軽乗用車はわずか3.5%減にとどまっています。貨物車を見てみると、普通貨物車は前年同月比で0.7%減ですが、小型貨物車は3%増えています。軽貨物車も2.9%増加していました。

軽貨物の代表格であるダイハツハイゼットカーゴは昨年秋から相場が上昇傾向に。自粛が叫ばれるようになった3月末以降も相場が下がった気配がありません。この時期はいわゆる“届出済み未使用車”が増加し中古車の平均価格を押し上げる傾向にあるのですが、流通している中古車をチェックすると2020年式はかなり少なめ。未使用車の増加だけが相場上昇の原因ではなさそうです。(写真:ダイハツ)

 中古車は成約後、よほど大きな整備がない限りは1~2週間で納車になります。つまり中古車もステイホームの影響は受けているはずです。10%前後の減少は大きなダメージですが、それでも新車ほど影響は受けていないのです。

 まだ各方面に詳しく取材をしていないのでうかつなことは言えませんが、そういえば緊急事態宣言が発令された後くらいから、「クルマを買おうかなと考えているんだけれど……」と相談される機会が増えているんですよね。これまでクルマを所有していなかった人から連絡が来ることもあります。

 話を聞いてみると「特別定額給付金を頭金にして中古車を買おうかな」「今まではカーシェアを利用していたけど、自分たちのクルマがあってもいいかなと思って」など理由はさまざま。実はこの原稿を書いている最中にも友人から「このクルマ、どう思う?」とFacebookのメッセンジャーでカーセンサーの物件情報が送られてきて、しばらくやりとりしていました。お店はもちろん、ユーザーの動向も探ってみるとおもしろそうです。

 今回は中古車販売店の声をお届けしましたが、フェルさんのリクエストもあり次回は私の古巣に話を聞きに行きます。私からもいろいろ質問してきますので、お楽しみに!