全8404文字
まずはボディ右側だけ施工していただいた。この輝きをご覧あれ!

高橋マンちゃん:フェルさん。はしゃぎ過ぎ(笑)。

F:よくワックスの宣伝なんかで、「新車の輝きがよみがえる」なんて言うけれど、これは本当にそうなりますね。素材は何でできているんですか。厚みはどれくらいあるのでしょう?

:ポリウレタン製のフィルムで、厚さは150ミクロン。0.15ミリです。アメリカの製品で、当社が輸入代理店になっています。もともとは軍事用に開発されたもので、ヘリコプターのローターや、キャノピー保護膜として開発されたものなんです。

F:なるほど。ミルスペック。ラッピングとはまた違うものなのですか。

:ラッピングとはそもそもの用途が違いますね。あれはあくまでも表面の色を変えたり、何らかの印刷をして宣伝に使ったりと、デザイン的な要素が強いものです。厚さは50ミクロン前後で、塩ビ製です。

XPEL JAPANマーケティングディレクター 芝本 淳氏(以下、芝): PPFは厚みのあるポリウレタンで、弾力性に富んだ素材でできています。柔らかいから衝撃を吸収して塗装面まで行かせない。弾力があるからこそ、当たったときの石が塗装面をキズ付けない。ラッピングだと、飛び石があったらフィルムも一緒に切れてしまったりめくれ上がったりすることもあります。

こちらがPPTの施工風景。ランボルギーニ ウルスとメルセデスGクラスが並んでいた。なぜかSUVのときはSUV、スーパーカーのときはスーパーカーの作業が重なるのだそうだ。

F:なるほど。下地処理をしてボディ全体を施工すると、100万近くもかかると伺いました。するとやはり、高額のクルマを持つ人が主たる顧客層になるのでしょうね。

:そうですね。スーパーカーをお持ちの方は、ほとんど全員施工すると言っていいと思います。あとはレクサス。国産だとレクサスの人が多いです。神奈川トヨタ様系列のレクサスディーラーでは、ディーラーオプションとして設定されていて、新車時にこのPPFを施工されています。あ、もちろんいくつかのインポーターとも契約しています。そうそう、あとはGT-RのNISMOも施工比率が高いです。飛ばすから飛び石が気になるのでしょう。フロント部分だけに施工される方が多いです(笑)。

F:やはり高額車ばかりですね。

フロントグリルのヒダを全部カバーしたい

:いやでも普通のクルマでも多いですよ。スーパーカーはもともと売られている台数が少ないから比率が上がりますが、ミニとか多いです。あとはあれ、アルファード。

:確かにアルファードは多いです。フロントグリル部分の鱗みたいなヒダヒダに全部施工してくれとリクエストされる方も多いです。

F:うわぁ。フロント部分だけの施工も可能なのですか?

:もちろん可能です。フロントフルカバーで30万円、バンパー部分だけなら13万円くらいです。

F:新車で貼る人が多いのですか?

:ほぼ9割が新車時に施工されますね。フェルさんのように、何年かたってからという人は1割です。

F:そうですか。いや失礼ながら、そもそもこのPPFというものの存在をモーターショーまで知らなかったもので。しかしここまでキレイになるのなら、年数のたったクルマでも絶対にやるべきですね。これだけピカピカになるんだもの。これはもう絶対にお勧めです。

PPTは原反からこの大きな装置で車種別にカットされる。

:はい。ですがあまり古いクルマだとお勧めできないんです。というのも、このPPFには寿命があり、先々剥がすことが前提の商品です。うんと古いクルマはオリジナルの塗装が弱い可能性がある。貼るのはいいのですが、剥がすときに下の塗装まで一緒にペロッとめくれてしまう可能性もあるんです。その辺はお客様との相談になりますね。

F:なるほど。先々剥がすことが前提と。寿命はどれくらいあるのですか?

:アメリカ本国では10年ですが、日本は5年を保証期間にしています。かなり余裕を見た数字ですが。

F:アメリカ10年で日本が5年。どうして日本のほうが短いのですか?

:酸性雨の問題です。あとは黄砂と花粉ですね。あれがフィルムに悪影響を与えるんです。だからPPFを貼ったクルマはどんどん水洗いしてほしいんです。洗車機で構いませんから、フェルさんもどんどんやってください。

車種別に膨大なデータが保管されている。超音波センサーの有無、ヘッドライト部のウォッシャーノズルの有無など、同一車種でもさまざまな形状があるのだ。

F:洗車機。まさか。100万円のフィルムを貼ったクルマを洗車機なんかに入れられませんよ、もったいない。フィルムに洗車キズが付くじゃないですか。