軽でも実感できるプラットフォーム刷新効果

 こんにちは、AD高橋です。

 ダイハツの新世代のクルマづくりの指針であるDNGA(Daihatsu New Global Architecture)。2019年7月に発表となった4代目となる新型タントからDNGAに基づいた設計や新技術が盛り込まれ、今回紹介しているロッキーはその第2弾モデルとなります。

 DNGAによる新技術の中でも大きなトピックが一括企画開発を採用したプラットフォームだと思います。

(写真:ダイハツ 以下同)
(写真:ダイハツ 以下同)

 クルマの土台であるプラットフォームは莫大な予算をかけ、10年、20年先を見据えて開発されます。裏を返せばそれだけ長期間使用することを前提にしています。開発したプラットフォームは細かい改良を加えることで熟成されていくのです。

 2013年に7代目フォルクスワーゲンゴルフから使われ始めたMQB、将来の電動化を見据えて開発されたボルボのSPAとCMA、現行型プリウスから採用され多くの車種に展開されているトヨタのTNGA、2016年のインプレッサスポーツ/G4から採用されているスバルのSGPなど、今、自動車メーカーは新しい考え方で開発されたプラットフォームをニューモデルに続々と投入しています。

 ここには、厳しくなった衝突安全基準をクリアするのはもちろん、来るべき自動運転時代のクルマづくりにも対応する狙いがあるといわれています。

 新しいプラットフォームはクルマの剛性に対する考え方も進化しているため、運転のしやすさ、騒音や振動などが軽減し、飛躍的に快適になっています。軽自動車でそれを強烈に感じたのが、2011年末に登場した初代ホンダN-BOXや2012年に登場した5代目スズキワゴンRでした。

初代ホンダN-BOX(写真:ホンダ)
初代ホンダN-BOX(写真:ホンダ)
5代目ワゴンR(写真:スズキ)
5代目ワゴンR(写真:スズキ)

 初代N-BOXは開発にホンダの第2期F1参戦に携わったスタッフが多数参加。足元がガッチリ固められ、背の高い車体でもコーナリングで大きく振られることなく安心感を持ってコーナーをクリアできました。

 スズキは2014年に登場した現行型アルトから新プラットフォームであるHEARTECTを搭載しています。でも実は、その前に登場した先代ワゴンRでHEARTECTの前身となる新プラットフォームを採用していました。とても上質な走りに驚かされたのをよく覚えています。

 N-BOXやワゴンR以前と以降では、軽自動車の乗り味や質感は明らかに変わりました。2012年9月に先代ワゴンRが登場した数カ月後に先代ダイハツムーヴがビッグマイナーチェンジを行いました。乗り味は大きく向上していましたが、古いプラットフォームのテコ入れだったこともあり、ワゴンRにはかないませんでした。

 その後、ホンダがNシリーズを展開し、スズキもHEARTECTを採用した現行型スペーシアや現行型ワゴンRなどを送り出します。古いプラットフォームに縛られていたダイハツは、競合車の出来映えを見て、悔しい思いをしていたことでしょう。

新型ダイハツ タント(写真:ダイハツ)
新型ダイハツ タント(写真:ダイハツ)

 しかしそこで焦らず、じっくり煮詰めて、軽自動車から小型車までを網羅する DNGAの思想に基づいたプラットフォームを開発。それは将来の電動化、自動化などCASEにも対応したものとなっています。

 誤解を恐れずに言えば、満を持して登場した新型タントやロッキーは、このプラットフォームはオーバースペックなのでは? と感じるほど。税込み124万3000円~のタント、170万5000円~のロッキー。どちらもその価格からは信じられないほど上質な乗り味を堪能できます。ぜひ試乗でそれを味わってみてください。

この記事はシリーズ「フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。

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