ロッキー人気のそのワケは

 こんにちは、AD高橋です。
 今週からスタートした、ダイハツロッキーの開発者インタビュー。バカ売れしているモデルだけに、どんな狙いで開発したのかがとても興味深いです。

 GW前の4月23日にダイハツ広報に確認したところ、ロッキーの納期は約4カ月。トヨタのライズも同程度となっています。新型コロナウイルスの影響があるためこの期間をどう捉えるかは難しいですが、それでもものすごい人気であることがわかります。

 なぜこれほど人気が出たのか。その要因はいくつかあると思いますが、私はサイズ感が最も大きな理由ではないかと感じています。

 先週お届けしたフェルさんの試乗リポート、そして今回から始まった仲保さんへのインタビューでも話が出ているとおり、ロッキーの全幅は1695mm。5ナンバーサイズと呼ばれる範囲に収まっています。ご存じのようにナンバープレートの分類番号が5(小型車)になるためには、ボディサイズが規定より小さく、排気量が2000cc以下(ガソリン車の場合)でなくてはなりません。

 自動車の税金は排気量(自動車税)と重量(自動車重量税)で決まるためボディサイズは関係なく、年々厳しくなる保安基準に適合させるために日本のクルマもモデルチェンジのたびに特に全幅が拡大し、3ナンバー車が増えています。また、1つのモデルをグローバル展開する際に、日本ならではの基準に合わせるメリットが薄いというのもあるでしょう。トヨタのカローラが3ナンバー化したのに驚いた人も多いはず。

 一方で、ユーザーの中には今でも5ナンバーサイズにこだわる人が多くいます。そこには運転しやすいサイズ感、駐車場事情などさまざまな理由が考えられます。

 たとえば幹線道路から一本入った路地には現在でもセットバックが進まずに細い道が残っているところも多くあります(私が住んでいる場所も5ナンバー車じゃないときついんですよね)。また、建て売りの戸建てなどでは駐車場のサイズが小さく「軽自動車や5ナンバー車じゃないと無理!」というケースもあるでしょう。

 SUVがブームとなり、日本でも多くの人が注目しています。しかし日本の道に適したコンパクトSUVも、よく見るとほとんどが3ナンバーサイズです。現在新車で買える5ナンバーサイズのSUVは、軽自動車を除くとスズキジムニーシエラ、同じくスズキのクロスビー、スズキイグニスがあります。

 ただ、シエラは軽自動車のジムニーがベースなので車内が狭い。クロスビーは上質な雰囲気があるもののデザインはかわいらしい。イグニスはどちらかというとハッチバックに近いイメージ。そこにタフな雰囲気がありつつ扱いやすいサイズ感のロッキー/ライズが登場したことで、SUVに乗ってみたいけれど諦めていた人が飛びついたのではないでしょうか。

 しかもロッキーはコンパクトなのに室内が広い! サイズと引き換えにゆとりを犠牲にしていないのがすごい! 私がロッキーの運転席に座りまず驚いたのは右腕スペースのゆとりと助手席との距離感でした。また、タントのような軽ハイトワゴンほどではないですが、後部座席も大人がしっかり座れるスペースを確保。さらにトランクスペースも十分な広さがあるのですからビックリです。

 試乗車をフェルさんから受け取る際、「このクルマのイマイチな部分を書くのはもはやあら探しになるな……」と言っていました。その気持ち、わかります。

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