おお! ホントに手放し運転ができる。すごいすごい。これが未来だ。素晴らしい。

 これなら自動運転と言ってもいいじゃない。遠慮するなよ技術の日産……と思ったのも束の間。ハンズオフ時は、その道路の制限速度+αしか出すことができないのだ。

 3号線で時速60キロちょい。当然後ろのクルマから煽られることになる。夜の首都高は流れが速い。走行車線でも、60キロで走っていると追い付かれ、ひとしきり煽られ、やがては追い越されていく。プロパイ2はすごいし素晴らしい技術だけれども、今のところは実用的とは言いがたい。機械に任せてチンタラ走っていると、プリウス渋滞ならぬプロパイ渋滞が起きかねないのだ。この高度な仕組みを公道を走るクルマに組み込むにあたり、関係省庁から厳しい指導があったのだろうか。このあたりは開発者インタビューで詳しく伺ってみよう。

スカイラインのヘッドアップディスプレイ画面。プロパイロット2.0の表示が青になっているときにハンズオフドライブが可能に。(写真:日産)
スカイラインのヘッドアップディスプレイ画面。プロパイロット2.0の表示が青になっているときにハンズオフドライブが可能に。(写真:日産)

 また、運転していてハンズオフ機能が切れるときがある。

 それがいつ起こるか分からない。だからドライバーは常に細心の注意をもって、いつでもハンドルを握れるように準備しておかなければならない。よそ見などもってのほか。スマホなどイジろうものなら死刑である。

 「いつでもハンドルが握れるように」

 この状態は結構キツい。何と言うか。普通にハンドルを持って自分で運転している方がずっとラクなのだ。これでは何のためのハンズオフなのか。どんなシーンで役に立つのだろうか。

プロパイ2の真価にようやく触れた

 翌日、混雑した高速道路でようやくプロパイ2はその真価を発揮することができた。ストップ・アンド・ゴーが繰り返される高速ではこのうえなくラクだ。この正月休みに地獄の50キロ渋滞に突入して帰省する「40代前半の男性。共働きの奥さんがいて、娘が1人。外資系企業で管理職をしており、非常にタフな環境の第一線で活躍している人。都心のタワーマンションに住んでいる」(V37型スカイラインが発売された14年に、当時の商品企画マネージャーが産経新聞のインタビューで答えた想定顧客)の方などにはピッタリである。

 それでは新生スカイラインの○と×を。

スカイラインのここが( ・∀・)イイ!!

1:プロパイロット2.0搭載。今はイマイチのハンズオフでも、こうした先進技術に積極的に取り組むその意気や良し。誰かがやらなくては前に進みませんからね。
2:(高速道路では)上質な乗り心地。プロパイばかりが注目されているが、実はクルマがとっても良い。6年近く前のクルマの煮直しとはとても思えない。
3:復活した日産印。偉いガイジンさんにいろいろ言われていたのでしょうか。やっぱりスカイラインはスカイラインで売らなくちゃダメですわよ。

スカイラインのここはちょっとどうもなぁ……(´・ω・`)

1:赤外線監視カメラ:うるせえ。文句が多い。
2:低速時の突き上げ:要改善。タイヤを変えた方がいい。
3:あと一歩のDAS(ダイレクト・アダプティプ・ステアリング):ハンドルをエンドまで切るとブルブルとハンドルに謎の振動が起きる。これは結構ビビる。

 ということで次週は開発者インタビューをお送りします。
 年初からバリバリ飛ばして行きます。本年もどうぞご贔屓に。