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ロードスター復刻パーツに見るタイヤへのこだわり

 こんにちは、AD高橋です。
 いよいよフェルディナント・ヤマグチ氏による藤原清志副社長公開インタビューまで1カ月を切りました。

 10月2日に開催した「ホンダF1エンジン開発陣に学ぶ折れないチームのつくり方」では、主催者を含めて一切の録音禁止。私がイベントの模様を撮影している最中に「ここは(ヤバい資料を出しているから)撮影しないでくれるかな」と壇上からお叱りを受ける始末……。

 おそらく藤原さんとのイベントも他言無用の話がたくさん飛び出すことでしょう。みなさん、ぜひふるってご参加を!

 話は変わりますが、私を含め多くの人は自動車メーカーのウェブサイトを見る際、車種ページ(ウェブ上のカタログ)を訪れることが大半でしょう。しかし、自動車メーカーの公式ページには他にもさまざまなコンテンツが用意されています。その中でオススメなのはオーナー向けページです。

 トヨタは「オーナーの方へ」、日産は「オーナーの方」、ホンダは「エンジョイ」、マツダは「オーナー/カーライフ」と名付けてさまざまな情報を発信。見るとかなり力を入れたコンテンツを制作しています。本編でもちょうど話題になりましたので、今回はロードスターを見てみましょう。

初代マツダ・ロードスター、Vスペシャル

 マツダのページを開いたら「クルマを楽しむ」というカテゴリーで「CLASSIC MAZDA」というページが用意されていました。マツダが初代ユーノスロードスターのレストアサービスを提供しているのはご存じかと思いますが、ここではレストアの流れやレストア対象車種、プライスなどの基本情報以外にもレストアレポートやイベントレポートなどが掲載されています。

 私が「お!」と思ったのはNAロードスターの復刻パーツ紹介ページ。20代でNAロードスターのVスペシャルに乗っていたこともあり、懐かしい気持ちになりながら見入ってしまいました。

 言うまでもなく、マツダは実際にロードスターを製造していたメーカーです。だからパーツの復刻も容易だろうと思っていましたが、かなり苦労を重ねて発売にこぎつけたものが多数あるようです。

 たとえばソフトトップ。NAロードスターのソフトトップはドイツ製のビニール生地で、格納する時はリアスクリーンのファスナーを外してから幌を折り畳む仕組みでした。このビニール生地が現在は入手不可能となっていたため、同様の風合いの生地をアメリカから取り寄せて製造しているとのこと。完成品検査はNAロードスターを量産していたときより厳しいものとなっているそうです。

 アルミホイールとホイールキャップも復刻版が用意されていますが、驚いたのは、タイヤもブリヂストンと組んでに当時のものを復刻しているのですね。当時の金型はすでに廃棄されていて、残っていたのは手書きのトレッドパターンが描かれたわら半紙のみだったそうです。幸いなことにほぼ未使用のタイヤが発見されてそこからパターンを3Dデータ化することができたそうですが、どのパーツを見ても、マツダや関係各社の情熱が伝わってきます。

 そんなNAロードスターの復刻パーツは約150。古いクルマはとにかくパーツ探しに苦労するもの。デビューから30年経過したモデルのパーツがメーカー純正品で手に入るのは、オーナーにとってうれしいことですね。