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:ちょっと前にアホみたいにデカいタイヤをSUVに付けるカスタムが流行ったじゃないですか。あんなのは激悪ですよ。クルマ止まりませんから。

F:危ないのあれ?

飛び出す! NDロードスター秘話

:危ないです。止まらないし、入力はデカいし、いいことなどありません。だからロードスターの開発に際しても、タイヤの選定が一番難しかったんです。あれを決めることで、すべてが変わってきますから。

F:タイヤそのものを大きくするのじゃなくて、ホイールを大きくする(インチアップ)のはどうですか。

:今だから言えますが、本当は現行ロードスターって、ホイールサイズをもう1インチ下げて作りたかったんです。下げたかったんだけど、さすがにそれはないだろうということで、今のサイズに落ち着いたんです。

F:へぇ! ND開発秘話がここで聞けるとは!

マツダ・ロードスター(ND)特別仕様車の「SILVER TOP」

:あれでもホイールがちっちゃいと言って、激しいのをはめている人がいますけれど(苦笑)。インチアップすると、当然重さが変わるから入力も変わる。本来であれば、その入力に耐えられるようにボディから足回りから全部替えなければいけなくなる。当然クルマの重量はガガッと上がってくる。だからタイヤサイズを替えるのは、クルマにとってものすごい「悪」なんです。

:NDも本当はインチダウンしたかった、でも横から見たときに、ホイールが大きくてタイヤが薄い(=扁平率が低い)方がかっこいいですからねえ。

マイトのY:うちのS124なんてほんとにタイヤが分厚くて古くさく見えるよ。でも乗り心地は最高(笑)。

F:うぅぅ……(フェル号はインチアップしているのである)。

:SUVはタイヤが大きい。それに耐えうるようにボディが強い。重い。燃費も悪くなる。だから本当のエコってたぶん「ミニ」なんですよ。初代のミニ。最初のミニは、何と10インチを履いていましたからね。本当にエコを突き詰めていくのなら、あそこまで戻らなくてはいけません。でももう戻れませんよね。皆さんアイポイントの高いクルマに慣れてしまったから。周りもみんな車高の高いクルマばかりです。自分だけ低いと怖いでしょう。

F:車高が高くなり、アイポイントが高くなると、周囲を見下すようになる傾向がありますよね。その典型がX5に乗ってイキっていた「あおり男」です。あの阿呆に試乗車を貸していたBMWは本当にいい迷惑です。かわいそうに、何の関係もないのに大変なイメージダウンです。

:最初にあの映像を見たとき、「これフェルさんじゃないの?」と思いました(笑)。

マイトのY:あ、それウチの編集部でも話題になりました。日経ビジネスの執筆陣から逮捕者が出るのはマズいよなぁ、と(笑)。

:奇遇ですね。古巣の飲み会でも、「あおり男=フェルさん説」が出ましたよ(笑)。サングラスをするとあんな感じじゃないですか(笑)。

F:な、な、な……。

マイトのY:要するにああいうイメージなんですよ。フェルさんは(冷笑)。

 本当にひどい。私はあおり男ではない。私の彼女もガラケー女ではない。
 私は安全運転を旨とし、健全な男女交際を(基本的には)旨としているのである。
 ムカついたので今号は早めに切り上げる。
 それではみなさんごきげんよう。