東京モーターショーを振り返る
こんにちは、AD高橋です。
前半のヨタ話でフェルさんがレポートしている通り、第46回東京モーターショー2019が10月24日~11月4日の日程で開催されました。
今回、私は取材内容を即日アップする記事を担当していたこともあり、当日は会場とプレスルームを往復していたのでそれぞれのブースをゆっくり見ることはできなかったのですが、いくつか気になったモデルを紹介します。カメラを持ち歩いているときといないときがあったので、撮りおろしと広報写真が混在しているのはご了承ください。

東京モーターショーで2020年2月発売予定の次期型フィットを世界初公開したホンダ。併せてフランクフルトモーターショーで公開したシティコミューターのHonda eも展示しました。
最新のコネクテッド技術や航続200kmというEV性能、後輪駆動など多くの話題がありますが、個人的にはこのデザインに注目! シンプルなのにワクワクする雰囲気をまとったこのクルマは、街を明るい雰囲気にしてくれそうです。

東京モーターショーで電動化ビジョン「Lexus Electrified」を発表したレクサス。このLF-30 Electrifiedは、2030年のLEXUS電動車を示唆するコンセプトカーです。
Lexus Advanced Posture Controlと呼ばれる車両運動制御技術で高トルクモーターの駆動力を自在に制御し、状況に応じてFF、FR、AWDと適切な駆動方式になるそう。

アウトランダーPHEVが多くの国でヒットしている三菱は、PHEVのコンパクトSUVコンセプトモデルを展示しました。それがMI-TECH CONCEPTです。
大型のエンジンや大容量バッテリーなどシステムが大きくなるため、PHEVはコンパクトモデルへの搭載が難しいとのこと。MI-TECH CONCEPTは発電用エンジンをガソリンエンジンではなくガスタービンエンジンにして、軽量・小型化を図っています。このエンジンはガソリンだけでなく軽油、灯油、アルコールなどさまざまな燃料が使用可能。いったいどんな乗り味なのでしょうか。サイドドアのないバギースタイルもいい感じですね。

日産は軽自動車規格のEVコンセプトを世界初披露。軽EVといえば三菱のi-MiEVがありますが、IMkは軽自動車ながらプレミアム性がかなり高められているのが特徴です。
スカイラインに搭載された運転支援技術「プロパイロット2.0」を進化させ、高速道路だけでなく主要幹線道路にも使用範囲が拡大。さらにリモートパーキングや、スマホで呼ぶとやってくるドライバーレスバレーパーキング機能も搭載されます。そしてインテリアはインパネ上部に設置したプリズムディスプレイに、様々な情報が浮かぶように映し出されます。
日産は2022年度までに軽自動車のEVを日本に投入するとしているので、IMkがその方向性を示すモデルであると考えて問題ないでしょう。市販車がどのような形になるのか、価格はどうなるのか、興味深いです。

人工知能や自動運転など、人に寄り添う新しいテクノロジーにより「新しい時代の愛車」を具現化したコンセプトモデルがこのLQです。
搭載されるのはAIエージェントのYUI。YUIはドライバーの表情や動作から感情や眠気などの状態を推定し、会話を中心としたコミュニケーションに加えて、覚醒・リラックス誘導機能付きシート、音楽、車内イルミネーション、空調、フレグランスなどの各種HMI(ヒューマン・マシン・インタフェース)を用いて働きかけ、安全・安心・快適な移動に貢献するとされています。また、シーンや嗜好に応じた音楽の選曲・再生や、興味のある話題や施設情報を提供することで移動自体を楽しむことをサポートするとのこと。
開発にはJTB、AWA、NTTドコモも関わっているそう。2020年6月から9月には、LQに試乗できる「トヨタYUIプロジェクトTOURS 2020」も実施されるそうです。

「安心・安全で生き生きとした長距離ドライバーの新しい働き方」をコンセプトに未来の物流ネットワークを創造したモデルがこのFL-IR。先進のコネクテッド技術や高速道路での隊列走行技術などを搭載。インテリアは手動・自動と運転モードを変更することでダッシュボードが入れ替わるレイヤーデザインが採用されています。
でも一番の注目はこのデザインですよね。サメをモチーフにしたという斬新で攻撃的なエクステリアはまるでロボットのよう。このヘッドでトレーラーを引っ張る姿を高速道路で見かけたら追走してしまいそう。ぜひこのスタイルで市販化に持っていってほしいです。
そして東京モーターショーといえば、マツダは電気自動車のMX-30を世界初公開しましたね。
藤原副社長へのインタビューでもEVが話題になっていました。これからフェルさんの原稿の中でその話が出てくると思います。お楽しみに!
記事掲載当初、最初の写真の中の紹介文が誤っておりました。また、あとがきの中で「規格」とすべきところを「企画」としておりました。お詫びして訂正します。現在は修正済みです [2019/11/06 10:30]
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