みなさまごきげんよう。
 フェルディナント・ヤマグチでございます。
 今週も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。

 20年もの長きにわたり京都カフェ界の最先端を走ってきた伝説の店「efish」が、10月16日に閉店してしまいました。大盛況の店を「20年」という区切りの年でスパッとクローズしてしまうのですから、その潔さたるやハンパではありません。

efish最後の夜。別れを惜しむ多くの人で遅くまでにぎわっていました。
efish最後の夜。別れを惜しむ多くの人で遅くまでにぎわっていました。

 この店を経営するのはプロダクトデザイナーの西堀 晋氏。松下電器産業(現パナソニック)から独立した後、アップルにスカウトされ、iPod nanoや初代iPhoneのデザインを担当された伝説のデザイナーです。彼とはトライアスロン仲間で、京都に行くと早朝に鴨川沿いを一緒に走ったりしたものです。

西堀氏はマラソンも速く、なんとサブ3.15を達成されています。
西堀氏はマラソンも速く、なんとサブ3.15を達成されています。

 オカザキヨットの試乗会に行ってきました。
 せっかく日本ボート・オブ・ザ・イヤーの選考委員に選んでいただいたので。キッチリとお役目を果たそうと思います。

こちらはスロベニア産のGREENLINE 33 NEO COUPE。300馬力の船外機が2機掛けされています。非常に操縦しやすい船でした。
こちらはスロベニア産のGREENLINE 33 NEO COUPE。300馬力の船外機が2機掛けされています。非常に操縦しやすい船でした。

 この日に乗ったのはスロベニアの船とポーランドの船。どちらも東欧のメーカーです。意外と思われましょうが、旧ソビエト時代、両国には大量の造船発注があったのです。特にポーランドは造船が中核産業だったのですね。

こちらはポーランド産のPARKER 790 EXPLORER。外海に出て40ノットまで出してみましたが、ピタッと安定して極上の乗り心地でありました。
こちらはポーランド産のPARKER 790 EXPLORER。外海に出て40ノットまで出してみましたが、ピタッと安定して極上の乗り心地でありました。

 当日は雨の予報だったのですが、これが見事に外れて絶好のクルージング日和となりました。煙も見えず雲もなく、風も起こらず波立たず。

オカザキヨットの岡崎浩資朗社長。高校、大学とヨット部に所属した根っからのシーマンです。ゆっくり沖を巡りながら、船の話をたくさん伺いました。
オカザキヨットの岡崎浩資朗社長。高校、大学とヨット部に所属した根っからのシーマンです。ゆっくり沖を巡りながら、船の話をたくさん伺いました。

 こちらは日本ガストロノミー協会 青山キッチンの定例会。毎回「まさか」というような料理人が登場して即興で料理を作ってくださるのですが、今回は水道橋の「la cucina VIVACE」の中川浩行シェフと、青山の「ふくい、望洋楼」八木健一料理長が腕をふるってくださいました。おいしゅうございました。

遅くまで盛り上がりました。週の初めからたくさん飲んじゃったな……。
遅くまで盛り上がりました。週の初めからたくさん飲んじゃったな……。

 ということで本編へとまいりましょう。
 2代目ホンダNSXの開発者である四輪R&Dセンター LPL Meister 主任研究員、水上 聡氏インタビュー、続編です(前回はこちら)。

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