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ホンダ広報・松本氏:フェルちゃん。ここはちょっとボカして書いてよね。

マイトのY:ちょっと具体名はアレですね。

F:とりあえず俺はそのまま書くからさ、あとはYさんが適当に考えてね(笑)。

マイトのY:な……そんなのズルいですよ。あんた著者でしょう。そういうことは自分で判断して、自分の責任で。

F:はい判断しました。そのまま書きます。

マイトのY:ま、丸投げしたな! この卑怯者め!

:あのう、ウチのクルマの話は……。

F:や、失礼しました。ともかくフェラーリは曲がらないと。

:オーナーさん自らが、そんなことをおっしゃるんです。逆に言うと、NSXみたいなお買い得なクルマはないよなと。速くて、ちゃんと曲がって、普段使いもできて、燃費もいいと。それをなんでこんな価格で売ってしまうんや、とまでおっしゃいます(笑)。

F:安いと。

:はい。もっと高く売れるのに、もったいないじゃないかと。

F:今のフェラーリって、いくらくらいするものなのですか?

:V8、488で3000万円台です。

F:ひゃー。結構しますね。

:そこにオプション付けますからね。オプションは後から付けられないので、リセールを考えると、最初から付けておいたほうがいいので。だから日本には「素」のフェラーリってあまりないんですよ。

F:へー!

スーパーカーは金融商品になっている

:新車のカタログにはエントリープライスが出ているんですが、実際に中古車市場に流れている個体は、それよりも全然高いクルマが多くなるのが実態です。また、そういうクルマを買う人たちは、乗るだけじゃなくて投資の目的もあるので。前よりもクラス感がちょっと上にいっちゃったんですよね、実は。

F:おもろい。

AD高橋:僕はカーセンサーにいたから、そっちの話は詳しいですよ。変な言い方ですが、中古で買うんだから、やっぱり豪華じゃなきゃダメ、という人が多いんですよ。

:そう。豪華でなきゃ買いたくないんですよ。中古と言っても、実際は新車みたいなものです。どんなに乗る人でも走行距離が年1万キロ行くことはないですね。リセールを真剣に考える人は。

F:そうなるともうクルマじゃないですね。一種の金融商品だ。

:実際に金融商品ですよ。特に日本はその傾向が強いです。

F:NSXのお客さんはいかがでしょう、みなさん距離を気にせずバリバリ乗られるのでしょうね。

:そういう方ももちろんいらっしゃいますが、やはり乗らない人もいますね。リセールのために車庫にしまって取っておく。2年で2000キロとか。

F:なんじゃそりゃ。置物じゃないですか(笑)。

:フェルさんの言う通り置物です。だから我々は、ついにそういうカテゴリーに足を突っ込んでしまった、ということなんです。

(写真:ホンダ)

 NSXのインタビューがいつの間にかスーパーカーのリセール話になってしまったが、次号で軌道修正します。それにしてもスーパーカーの世界は興味深い。こちらの方もちょっと取材してみましょうか。

 それではみなさまごきげんよう。