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イベントの御礼とご報告

 お久しぶりです。担当編集のYです。

 10月2日、ホンダF1開発リーダーの方々をお迎えして開催しました「『折れないチーム』のつくり方」。200人満席のご参加をいただき、無事終了しました。ご協力いただいた山本雅史さん(ホンダF1 マネージングディレクター)、浅木泰昭さん(ホンダF1 HRD Sakuraセンター長/ホンダF1 PU開発責任者)、ご助力をいただいたホンダ広報、そして会場設営・運営の皆様に深く御礼申し上げます。

最初のセッションは山本雅史・ホンダF1 マネージングディレクターの講演。「録音はしないということなので……」と、アドリブ満載。

 「レコーダーを止めたところから相手が本当に面白い話を始める」というのは、ジャンルを問わずインタビューの「あるある」です。刑事コロンボが「うちのカミさんがね……」とやりだすと、つい犯人が言わなくていいことをしゃべってしまう、緊張と緩和のなせる技。いつの間にか相手を雑談気分にさせてしまう、フェルさんの技術と似てますね。「だったら、最初からレコーダー回さなきゃいいじゃん」ということで今回は、弊社を含め、一切記録に残さないことを会場の皆様とお約束したうえで、山本さん、浅木さんに存分にお話していただきました。

 こちらの設営のミス(最初の山本さんとフェルさんのセッションで、スクリーンに被らないように、と、お二人の席を離しすぎました)で、スタートこそ若干のカタさはあったものの、有能な会場スタッフの方が即座に対応してくださり、浅木さんの講演、そしてお三方のフリートークになってからはどんどん場が温まって、「言わなくてもいい本音」がわしわし出てきました。

会場にはF1エンジンや写真の展示も。
浅木泰昭・ホンダF1 HRD Sakuraセンター長/ホンダF1PU開発責任者の「冷や飯」と「活躍」のジェットコースター的会社員人生に、会場全体が引き込まれています。

 特に恐れ入ったのは会場の皆さんからの質問の鋭さ。質問の形をした自分のマニアックな知識自慢をしようなんて方は1人もおらず、会場全体の興味を「おお、そこ聞きたいね」と引きつけるグッドクエスチョンの連発でした。電気自動車への考え方、日本では市街地でのレース開催は不可能なのか、地上波でのF1放映の壁は……内心、スマホのレコーダーを回そうかと何度迷ったことか。

最後は3人集まってトークと質疑応答。

 さわりを一つだけお話しましょう。編集Yは質問者へのマイク運びを買って出たのですが、客席の方からマイクを受け取ってふと振り返ると、前列に自分の息子くらい(大学2年です)の歳の若い男子が。思わず壇上に声をかけました。

 「フェルさん、ずぬけて若い方がいらっしゃるんですが、最後にご質問をいただいてもいいですか?」
 「お、確かにお若い。でもYさんの息子じゃないですよね?」
 「そんなわけあるかい!」(思わず声が裏返る)

おいくつですか? とのフェルさんの問いに「1●歳です」。おおお、と、どよめく会場。周りの参加者の方のまなざしが温かい。

 質問は「今年は(一昨年までホンダエンジンを積んでいた)マクラーレンが好調ですが」と、なかなか痛いところを突くもの。ホンダのお二人も、お二人らしく正面から答えてくださいました。詳細は来場された方だけの秘密ですけれど、山本さんは「1●歳ということで、あえてお話しますが」と、某現役F1ドライバーとの会話を切り口に、「トップチーム」と「それ以外のチーム」の大きな差異を語ってくださいました。これ、会場の皆様や質問した彼にとっても、貴重な財産になるのではないでしょうか。この男子さんともっと話したくて閉会後探したのですが、残念ながら見つけることができませんでした。

 残さないからこそ心に残る。押しつけないからヒントをつかめる。こんな企画をまた開催する機会があることを心から祈っております。その節はぜひ、ご参加ください。

フェルさんに煽られてセミナーがファン決起集会に……というわけではなくて、「最初はグー!」のじゃんけん大会です。会社に内緒で来ている方もいらっしゃるかと思いますので、軽くぼかさせていただいてます。

※閉会後、とっぷり暮れた会場の外のベランダで夜景を眺める人々が……と思ったら、平日の午後を潰してくださった代償に、会社や取引先に連絡を入れまくる参加者の皆様でした。あああ、この日程しかできなかったんです、ごめんなさい!