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 みなさまごきげんよう。
 フェルディナント・ヤマグチでございます。
 本日も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。

 ITU世界トライアスロンシリーズ・グランドファイナルに出場するため、スイスはローザンヌに来ております。

レマン湖の北に位置する国際都市ローザンヌ。少しだけ観光も。市街を見下ろす高い丘の上にそびえ立つ聖母マリア大聖堂(ローザンヌの大聖堂)。直径約9mの巨大なステンドグラス「薔薇窓」が有名です。

 IOC(国際オリンピック委員会)の本部が置かれ、「Olympic Capital」とも呼ばれるローザンヌ。国際柔道連盟(IJF)、国際スケート連盟(ISU)や世界野球ソフトボール連盟(WBSC)の本部もここに置かれる、文字通りの国際都市です。大会期間中、会場周辺はトライアスロン一色という風情でありまして、コース沿いのカフェなどにはこんな看板も立てられています。

「まだ結婚しているようじゃ、トレーニングが足りないよ!」

 家族を犠牲にするくらいトレーニングに集中しなければ勝てないよ、ということを言っているのですが、本当にそうなってしまった友人が2人ほどいるので笑えません……。1人は“もう一つの別の要素”の方が強いか。

 かくもめでたい世界選手権ですが、骨折から2週間。ようやくギプスは取れましたが、まだ片足を引きずりながら歩いているような状態です。足に負担のかからないスイムのパートだけ出場して、バイクパートには入らず途中棄権することにしました。

なんとかスイムだけは頑張りました。当日のレマン湖は大変な波浪で、えらく時間がかかってしまいました。

 先月の志賀高原合宿でご一緒させていただいた御年86歳のレジェンド、稲田弘選手。アイアンマン(総距離226km)だけでなく、オリンピックディスタンス(51.5km)でも世界一のタイトルを獲得されました。すごい。

「HIROMU INADA」の名は世界中に轟いておりまして、稲田さんの名前がコールされると何とも形容し難い「どーっ」という歓声が会場から沸き上がりました。

 我らがコーチ、山本淳一選手も堂々のエイジ優勝を果たしました。ここしばらく、彼は酒も飲まず自己を律し、非常にストイックな生活を送っていましたからね。親しく接していただいているので忘れがちですが、我々は大変な方にご指導いただいていたのでした。

山本コーチ(写真中央)。優勝おめでとうございます。門下生一同と。

 大会の後はジャージの交換が行われます。日の丸付きのジャージは大変な人気で、「ポロシャツとパーカーも付けるからTシャツだけでも」なんて言ってくる人もいます。

 ジャージの交換にも人気不人気があって、地味な柄のウェアは敬遠されがちです。今回の一番人気は民族衣装のニュアンスを上手に取り込んだメキシコでしょうか。

「そのTATTOO、イケてるね」「いや、これは脱げないからね(笑)」なんて話しておられました。

 宿はAirbnbでレマン湖を見下ろす4ベッドルームのステキな一軒家を借りました。周囲は全てブドウ畑。ここは本当に素晴らしかった。

仲間との共同生活もまた楽しからずや。いい旅ができました。スイスにはまたゆっくり来てみたいな。

 ということで本編へとまいりましょう。
 今回お送りするのは、KONDO Racing Team(以下KONDO Racing)オーナー兼監督の近藤真彦氏インタビューです。

(担当編集Yです。すみません! 本編へ進む前にちょっと割り込ませてください)

「フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える」特別企画

ホンダF1エンジン開発陣に学ぶ

「折れないチーム」のつくり方

 ご愛読の皆様、お待たせいたしました。日経ビジネス電子版がお送りするフェルさんの読者イベント特別企画、ようやく公開の運びとなりました。

 昨年来、ホンダF1の現場に密着してきたフェルさんが連載でご紹介してきたチームの苦闘と栄光、そのキーマンである、ホンダ F1マネージングディレクター 山本雅史氏と、ホンダ F1 HRD Sakuraセンター長 / ホンダF1 PU 開発責任者 浅木泰昭氏のお二人をゲストにお迎えし、講演、トーク、質疑応答を通して、逆風に折れず勝利を達成する「折れないチーム」の作り方、マネジメントの体験談をたっぷり語っていただきます。

 誰に対しても遠慮しないフェル氏のインタビューが、ホンダのお二人からどんな話を引き出すか。アシスタントで同席する私、編集Yもハラハラしております、が、当日は撮影・録音不可です。同席していただく読者の皆様と「ここだけの話」を存分に学び、楽しみましょう。ご参加をお待ちしております。(編集Y)

開催日:2019年10月2日(水曜日)

時間:13:30~17:30 ※開場13:00予定

場所:東京・大崎ブライトコアホール

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