全7543文字

 みなさまごきげんよう。
 フェルディナント・ヤマグチでございます。
 今週も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。

 まずは宣伝から。「FORZA STYLE」というウェブマガジンで新しく動画配信を始めました。
 ご笑覧ください。

 「【中年と中古車★ポルシェ編】覆面コラムニストと認定中古車を物色!

 3連休は志賀高原でのトライアスロン合宿、および野尻湖での水遊び、と充実した時間を過ごしてまいりました。

 山本淳一コーチ主催の志賀高原合宿。

 悪夢の頚椎骨折から2カ月半が経過し、いよいよ本格的にトレーニングを再開いたしました。ノートレ豚生活の影響は思ったよりも大きく、人間は短期間でここまでダメになるものかと我ながら愕然といたしました。焦らずコツコツと身体を慣らしていこうと思います。

千曲川沿いの集団走。本来は前に出て引っ張らなければいけないのに、後ろを走っていてもズルズルと遅れてしまいます。私は必死で漕いでいたのですが、写真を見ると後ろの女性は余裕の笑顔で手を振っている……ああ復活への道は遠い……。

 この合宿のクライマックスは、山ノ内から丸池までの長い長い坂道を駆け上がるところにあります。これがまた非常にキツイ。

集団に置いていかれ、一人寂しく単独走に。暑い。辛い。死にそうです。

 この合宿にはトライアスロン界のレジェンド、世界最高齢のアイアンマン、稲田弘さんも参加されています(何と2週間も!)。世界の稲田さん、坂の途中で私のあまりのヘロヘロぶりを見かねて、「無理しないほうがいいよ。乗っていきなさい」とお声がけくださいました。

「ヤマグチくんはいくつだっけ? へぇ57歳? 若いねぇ(笑)」。御年86歳の稲田さんから見れば、私なんざ鼻垂れ小僧です。

 稲田さんは千葉市の稲毛区から志賀高原まで300kmを超える距離を一人でクルマを運転して来られ、合宿では全力で泳ぎ、漕ぎ、走り、根性のない若い者(私のことです。面目ありません)を助け、山盛りご飯をお代わりし、夜は9時に就寝し、朝は一番に起きて朝ランの前から入念に準備体操を始めておられます。「Ironman」の称号が相応しい、文字通りの鉄人です。

 昨今は「高齢者が起こす交通事故が多い」と思わせる報道が相次ぎ、「運転免許に年齢制限を設けるべき」なる意見も見られますが、人を年齢で乱暴に選り分けてしまうことがいかに“暴論”であるかは、稲田さんの行動を見れば一目瞭然です。60歳でも免許を返上するべき人はいるし、90歳で運転しても何も問題ない人は間違いなくいる。免許の更新時のテストをより綿密に行うなど、本気で考える時期に来ているのかもしれません。

 志賀高原から野尻湖に移動し、若い友人である須藤信太郎くんの別荘に遊びに行きました。

 彼はスノーボードの輸入販売や飲食店の経営などを幅広く行うビジネスマンです。もともとどこかの輸入代理店で働き、ノウハウを積んで独立したのかと思っていたら、「就職をしたことは一度もありません。学生時代から商売をしていて、試行錯誤の繰り返しです」とのこと。また「いつかいつかと言っている人は、結局いつまでたっても始めませんね。思ったらすぐに動かないと」とも。

静かな入江に投錨してノンビリ2時間くらい話したり、素敵なテラスでグラスを舐めながら本を読んだり、良い時間を過ごしました。

 ウェイクサーフィンなるものにも初めて挑戦しました。須藤くんの厳しくも懇切丁寧な指導により、何とかヨチヨチ立つことはできました。足が固定されていないのでスタートが難しいですが、一度立ってしまえばそれなりに滑ることができます。次回はヒモなしに挑戦しましょう。

なんかへっぴり腰だなー。ま、初めてだからこんなものですか。

 彼の船はウェイクボードの専用機で、大きなバラストが付いていて、レギュラーとグーフィーの波を作り分けられるようになっています。

操縦席の操作盤でバラストに水を注入すると……。

こちらはレギュラーの波。

こちらはグーフィーの波。違いが分かりますか? 板に乗る時に、右足が前の人(グーフィースタンス)は、波に正対できるこの波形が乗りやすいのです。

 ということで本編へとまいりましょう。
 今回お送りするのは、日産自動車の副社長、星野朝子氏のインタビューです。