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:カーナビにはいくつかの種類があります。まずレクサスやアウディのような高級車に、初めから付いているもの。クルマを買えば自動的に付いてくるものです。メーカーであらかじめ組み込まれているタイプですね。

F:問答無用で付いてきちゃうモデル。これは何種類かの中から選べるのですか?

:選べません。専用に開発されたもので、高級車になればなるほど、空調管理からクルマの制御まで、車載コンピューターと連動しているので。クルマのグレードで自動的に決まっちゃうんです。

F:なるほどなるほど。

:それとカーディーラーさんでクルマを買う時にチョイスする場合。これは何種類かの中から選べるケースが多いです。ディーラーオプションと呼ばれます。

F:ディーラーオプション。ホイールとかもそうですね。

:そうですそうです。そしてもう1つは、クルマを買った後にオートバックスさんなどのお店に行って、カーナビを購入してお店で付けるやり方。メーカーオプション、ディーラーオプション、そして後付けタイプ。この3種類がある。この3つを足すと、実は販売量ってほとんど変わっていないんです。台数ベースで見れば増えている。

F:そうだったんですね……。

:変わっている部分があるとすれば、ポータブルの分野です。簡単に取り外しができて、クルマ間の移動も容易に行えるもの。

F:分かります。Garminみたいなタイプですね。

マイトのY:フェルさん、そこは「ゴリラ」と言ってあげてください。

台数ベースでは増えている

:そうそう。そのゴリラのようなポータブルタイプは、5年ぐらい前までは年間100万台ぐらい売れていたんです。値幅も1万円くらいの安いのから、7万円くらいのものまで幅広くありました。そしてこのタイプの1万円の部分から、今フェルさんがおっしゃった、「スマホでも十分だよ、たまにしか乗らないから専用のナビはいらないよ」というお客さんが離れてしまったんですね。こうした安価なポータブルは、今は20万~30万台まで下がってしまいました。

F:100万台から20万~30万台というと、7割から8割減! これはデカいですね。

:ここだけを見ると確かにデカいです。ですが先程申し上げたメーカーオプション、ディーラーオプション、専門店の後付けタイプがキチンと伸びてカバーしているので、結果的には数字は伸びている、という感じです。ですから決して「スマホに食われてナビは売れなくなった」ということではないんです。このグラフをご覧ください。2018年までの販売台数です。

カーナビの国内出荷台数の推移
出所:JEITA 電子情報技術産業協会

F:昨年は600万台超。順調な右肩上がりで、しかもクルマの販売台数を遥かにしのいでいるじゃないですか。悪質な印象操作の記事を書いちゃイカンよ君ぃ(とマイトのYを指差す)。

マイトのY:だから私の記事じゃないと言ってるでしょうが!