H:強いパッションを持つ企業、そして非常に優れた製品を造る企業だと思います。自動車以外にも、いろいろなカテゴリーにわたって素晴らしい製品がたくさんある。何より、レースで非常に素晴らしい歴史を残してきています。アイルトン・セナが強かったのは、ホンダのおかげです。
F:ホーナーさんは個人的にホンダのクルマに乗っておられるのですか?
H:ははは。ノーです。今のところ(笑)。
(ここでホーナー氏の横にいた秘書嬢が思い切り顔をしかめる)

ミニバンと軽の会社、だからこそF1をやるべきだ
F:「ホンダはパッションの企業だ」とおっしゃいましたが、残念ながら日本では少し元気がないように思われています。「ホンダはミニバンと軽自動車の会社」というような言い方をする人もいます。それはご存じですか。

H:はい。そう言われていることは知っています。だからこそホンダはF1をやるべきです。
F:おお!
H:F1こそが、ホンダの楽しさ、面白さ、素晴らしさを伝える最適の場で、最適の機会であると思います。ホンダは非常に良いモノを造っています。次のジェネレーションでは、必ず優れた製品が出てきます。それは時間の問題です。
F:お忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。最後に一言。日本のビジネスパーソンにメッセージをお願いします。
H:不可能だと安易に判断するな。何事も可能である。やりたいと思えば何でもできるはずだ。こう伝えてください。
F:ありがとうございました。
H:こちらこそ、ありがとうございました。
わずか15分。短い時間でしたが、面白い話をたくさん聞くことができました。
それにしてもホンダのクルマに乗っておられないのは問題ですね。アストンマーティンにでも乗っておられるのでしょうか。ホンダは何か1台、プレゼントすればいいと思います。
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