輸入車関連の統計を見てみましょう

 こんにちは、AD高橋です。

 純輸入車として4年連続販売台数No.1、プレミアムブランドとして6年連続販売台数No.1となったメルセデス・ベンツ。本編でフェルさんも話していますが、プレミアムブランドがここまで販売台数を伸ばすのは本当にすごいことだと思います。

 メルセデス・ベンツをはじめ、輸入車インポーターは日本自動車輸入組合(JAIA)に加盟しています。今回はJAIAの様々な統計資料を紹介したいと思います。

 2018年の輸入乗用車新規登録台数は34万2770台で、ブランド別に見ると

1位:メルセデス・ベンツ 6万7554台
2位:フォルクスワーゲン 5万1961台
3位:BMW 5万982台
4位:アウディ 2万6473台
5位:BMW MINI 2万5984台
6位:ボルボ 1万7805台
7位:ジープ 1万1438台
8位:プジョー 9881台
9位:ルノー 7253台
10位:ポルシェ 7166台

となっていました。

 2位のVWに1万5000台以上の差をつけているM・ベンツもすごいですし、ルノーとほぼ同じくらい売れているポルシェもすごい! ジープの販売台数も相当なものだと感じます。実際、街ではラングラーをよく見かけます。

 2019年第1四半期(2019年1月~3月)の「外国メーカー車モデル別新車登録台数順位」は、ベスト10にCクラス(5691台)、Eクラス(2347台)、GLC(2181台)、Aクラス(1957台)とM・ベンツのモデルが4種類もランクイン。ベスト3は

1位:BMW MINI ミニ 6328台
2位:メルセデス・ベンツ Cクラス 5691台
3位:フォルクスワーゲン ゴルフ 4879台

 となっています。

 「車両本体価格帯別 輸入乗用車新規登録台数」というデータを見ると、2018年で最も売れた価格帯は300万~399万円(7万5499台)、次いで400万~499万円(5万8778台)、200万~299万円(3万6307台)となっていました。そして700万円台のクルマも2万台近く、800万円のクルマは8500台以上売れています。1000万円台(1000万~1999万円)も1万7787台も売れているんですね。

 2019年4月の都道府県別の新規登録台数を見ると、東京(3231台)、神奈川(1723台)、埼玉(1081台)、愛知(1730台)、大阪(1441台)、兵庫(1010台)が1000台以上の新規登録があった都道府県に。反対に岩手(93台)、鳥取(76台)、島根(71台)、高知(89台)、佐賀(79台)、宮崎(97台)が2ケタとなっていました。

 少し意外だったのは北海道が588台だったこと。京都や広島よりも新規登録台数が多く、決算シーズンである2019年3月は1503台も登録されていました。私は北海道には数えるほどしか行ったことがなく(しかもすべて出張でゆっくりできず)輸入車が多いというイメージはあまりなかったのですが、結構走っているのでしょうか。北海道にお住まいの方、ぜひ教えてください。


日経ビジネスから『カリスマ失墜 ゴーン帝国の20年』『マツダ 心を燃やす逆転の経営』の書籍2点を刊行!

カリスマ失墜 ゴーン帝国の20年

倒産寸前の日産自動車を再建し、カリスマ経営者の名を欲しいままにしたカルロス・ゴーン氏。2018年11月に突如逮捕され、権力の座から転落した。ゴーン氏とは、いったい何者だったのか? いかにして絶対権力を握ったのか? その功罪とは? 転落の背景には何があったのか? 「日経ビジネス」が追い続けた20年の軌跡から、ゴーン氏と日産・ルノー連合の実像に迫る。



マツダ 心を燃やす逆転の経営

「今に見ちょれ」──。拡大戦略が失敗し、値引き頼みのクルマ販売で業績は悪化、経営の主導権を外資に握られ、リストラを迫られる。マツダが1990年代後半に経験した“地獄”のような状況の中、理想のクルマづくりに心を燃やし、奮闘した人々がいた。復活のカギ「モノ造り革新」の仕掛け人、金井誠太氏(マツダ元会長、現相談役)がフランクに語り尽くす。改革に使われた数々の手法の詳しい解説コラム付き。

まずは会員登録(無料)

有料会員限定記事を月3本まで閲覧できるなど、
有料会員の一部サービスを利用できます。

※こちらのページで日経ビジネス電子版の「有料会員」と「登録会員(無料)」の違いも紹介しています。

※有料登録手続きをしない限り、無料で一部サービスを利用し続けられます。

この記事はシリーズ「フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。