こんにちは、AD高橋です。
 今回はM・ベンツGLCオーナーへのインタビューをお届けしました。

高速走行時に安定性がいいのはなぜか

 ステーションワゴンに長く乗られていた方だと、最初はSUVのヒップポジションがもたらす視界の違いと、高速道路での安定性の悪さが気になるというのはなるほどと感じます。確かにかつてのSUV(というかワンボックスを含めた車高の高いクルマ)は高速道路で横風にあおられたり、トラックを追い越すときは逆に巻き込みでトラックに吸い寄せられたり……。本連載をお読みの方の中にも怖い思いをされた方が何人もいらっしゃると思います。

 しかし現在のクルマは開発陣の努力により、たとえば全高が高くてトレッドも狭い軽ハイトワゴンのようなモデルでも本当に高速道路での直進安定性が良くなっています。ボディ剛性や空力性能を高め、足回りにも操安性を高める工夫を施す。久しぶりに全高の高いクルマに乗られた方はその安心感に驚くでしょう(もちろんまったく横風などにあおられないわけではありませんよ、念のため)。

 そういえば私が初めて輸入車オーナーになったのは1998年で、乗ったのは初代ルノー・ルーテシア(写真上)。まず驚いたのは高速道路での安定性でした。

 決してホイールベースが長いわけではないのに、国産車のハッチバックとなぜこうも違うのか。

 当時、あるジャーナリストから言われたのは足回りのセッティングの思想の差。ハッチバックでも当たり前のように荷物をたくさん積んで長距離移動をするヨーロッパ車と違い、買い物や送り迎えなどで住宅街の細い道を頻繁に走る日本車は、小回りよく走れることを重視しているということでした。最小回転半径がそのすべてではありませんが、確かにルーテシアは当時の国産車に比べて最小回転半径は大きめだった気が。果たしてどのくらいだったかと中古車サイトのカタログページをのぞいてみたら……ルーテシアは最小回転半径が掲載されていませんでした (´・ω・`)。。。

 最後にM・ベンツのニュースを一つ。

 今週のオーナーインタビュー、そして来週からインポーターインタビューがスタートするGLC/GLCクーペ。そんなGLCの特別仕様車「GLC 220 d 4MATIC Laureus Edition」が5月23日に発売されました。

 GLC 220 d 4MATIC スポーツをベースにブラックのアクセントを随所に取り入れたナイトパッケージが備わり、専用の19インチホイールも採用。

 そして、13個のハイパフォーマンススピーカーと9チャンネルのアンプなどで、高音質なナチュラルサウンドを実現した「Burmesterサラウンドサウンドシステム」が標準装備になっています。

 GLC 220 d 4MATIC Laureus Editionは全国360台の限定発売。ご興味のある方はぜひディーラーに足を運んでみてください。

日経ビジネスから『カリスマ失墜 ゴーン帝国の20年』『マツダ 心を燃やす逆転の経営』の書籍2点を刊行!

カリスマ失墜 ゴーン帝国の20年

倒産寸前の日産自動車を再建し、カリスマ経営者の名を欲しいままにしたカルロス・ゴーン氏。2018年11月に突如逮捕され、権力の座から転落した。ゴーン氏とは、いったい何者だったのか? いかにして絶対権力を握ったのか? その功罪とは? 転落の背景には何があったのか? 「日経ビジネス」が追い続けた20年の軌跡から、ゴーン氏と日産・ルノー連合の実像に迫る。


マツダ 心を燃やす逆転の経営

「今に見ちょれ」──。拡大戦略が失敗し、値引き頼みのクルマ販売で業績は悪化、経営の主導権を外資に握られ、リストラを迫られる。マツダが1990年代後半に経験した“地獄”のような状況の中、理想のクルマづくりに心を燃やし、奮闘した人々がいた。復活のカギ「モノ造り革新」の仕掛け人、金井誠太氏(マツダ元会長、現相談役)がフランクに語り尽くす。改革に使われた数々の手法の詳しい解説コラム付き。

■変更履歴
記事掲載当初、ヨタ中で「島人の湯」としていましたが、正しくは「海人の湯」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです [2019/0610 11:40]
まずは会員登録(無料)

有料会員限定記事を月3本まで閲覧できるなど、
有料会員の一部サービスを利用できます。

※こちらのページで日経ビジネス電子版の「有料会員」と「登録会員(無料)」の違いも紹介しています。

※有料登録手続きをしない限り、無料で一部サービスを利用し続けられます。

この記事はシリーズ「フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。