飽きたりしないのだろうか。率直にその疑問を投げかけると、藤井さんはにっこり笑って「飽きませんねぇ」と一言。いいクルマに長く乗っていると、ああ、このクルマにはこんな一面もあるのか、こんな利点があるのか……と新たな気づきや発見があるものですと言う。

藤:前のCは大きなトラブルもなく、快適に乗っていました。東京で乗っていたのを、そのまま沖縄に持ってきて、こちらでも同じく快適に乗っていたのですが、沖縄ならではの問題が発生しまして……。
F:問題? それはどのような……。
藤:沖縄の幹線道路はおしなべて整備されていて、大きな道を走っている分にはいいのですが、少し裏のほうへ行くと荒れた道が多いんです。釣りのポイントに行くようなときはなおさらです。どんなに注意して運転していてもガリガリと下を擦ってしまうことがある。

F:あー……。
藤:道だけでなく、駐車場もそうですね。舗装していない砂利敷きの駐車場が多い。こちらはスコールのような雨が降りますから、駐車場に大きな水たまりができていたり、ぬかるんでクルマがハマってしまうようなことも少なくありません。下を擦ったりぬかるみにハマったりすることが立て続けに起きて、もう少し車高の高いクルマが必要かな、と思うようになりました。
SUVには心理的に抵抗感がありました
F:なるほど。するとワゴン車からSUVに乗り換えられたのは、「必要に迫られて」ということですか。
藤:その通りです。必要に迫られてSUVに替えました。でもやはり、多少の心理的な抵抗があったことも事実です。
F:心理的な抵抗。それはどのような。
藤:SUVは車高が高い。しかも重い。重心が高い上に重いとなると、走りが心配だったんです。安定が悪いのではないか、高速道路でグラグラするのではないか、と。
F:なるほど。確かにSUVは重いし高い。で、実際に乗られてみて、いかがでしたか。
藤:杞憂にすぎませんでした。ビシッと締まった乗り心地でとても安心して乗っていられます。高速の安定性も抜群です。速度を上げるほどに路面に張り付いていくような感覚がいいですね。仕事柄、お付き合いでゴルフに行く機会が多いのですが、北部へ向かうときなどはとてもラクです。

F:なるほど。高速安定性がいい。
藤:特に雨の日の高速での安心感は別格ですね。本当にこれにして良かったと思います。
F:サイズ感はどうでしょう。
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