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 こんにちは、AD高橋です。
 お待たせしました。ようやくM・ベンツGLCクーペ編のスタートです。

SUV、なぜこんなにも百花繚乱?

 試乗したのは確か1月中旬だったので、実に4カ月も寝かしていたことに。その分、熟成された記事になると思いますので、次週以降もお楽しみに!

 本編でフェルさんも触れていますが、現在のM・ベンツは実に幅広い車種展開をしていますよね。ウェブサイトで数えてみたところ、なんと27車種も掲載されていました。

 ちなみにトヨタは41車種(GRシリーズは除く)、日産は24車種、ホンダは23車種(乗用車のみ)を掲載していました。たとえば日産ノートはノート、ノートメダリスト、e-POWERを別車種と掲載するなど条件が同一ではないため一概に比較はできませんが、M・ベンツのラインナップがいかに豊富かはおわかりいただけるはずです。

 M・ベンツはSUVだけで5モデルもあります。GLCクーペとGLEクーペは“クーペ”のカテゴリーに入っていますが、これもSUVとするなら7モデルもSUVをラインナップしていることになります。世界的なSUVブームが続いているとはいえ、すごいですよね。同じようにBMWも7車種、アウディは6種類です(こちらも各社のウェブサイトの掲載数をカウントしました)。

 M・ベンツやBMWのSUVのラインナップを見ると、かつてこの企画でインタビューしたレクサスRXのチーフエンジニア(当時)、加藤武明さんの話を思い出します。

レクサスRX

 「SUVはセダンやスポーツカーなどと比べて、デザインやパッケージングの自由度がとても高いんですよ。全長はもちろんですし、全高もいじれるから。それからタイヤの大きさも小さいのから大きいのまでいろいろデザインできます。たとえばリア周りだけをみてもバックアングルを立てたり寝かせたり、自由に発想できます。ユーティリティーを犠牲にしてパッセンジャーのキャビンスペースに充てようとか、逆に少しキャビンを狭くして荷室をたくさん取ろうとか、荷室の高さを稼ごうとか、いろいろなアイデアを盛り込めます」

 デザインの自由度といえば、SUVにはオープンモデルもありますからね。初代GクラスやジープラングラーといったヘビーデューティーなSUVもあれば、レンジローバーイヴォークコンバーチブルや日産ムラーノクロスカブリオレ(日本未発売)などクロスオーバーモデルのオープンもありました。

初代ジープラングラー
日産ムラーノクロスカブリオレ

 また、GLCクーペのようなスタイルのSUVを探すと、1990年代に国産車でスズキX-90や、GTRVといわれた三菱ギャランスポーツというモデルを思い出します。

スズキX-90
三菱ギャランスポーツ

 現行車だけを見てもさまざまなタイプがあるSUV。あなたはどんなSUVが好きですか?

(次回に続きます)

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