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:大事というか、それがすべてです。F1の仕事はオートマチカリーに進んでいきます。そしてそれは、相互信頼のもとに成り立っているのです。組み合わせが変わると、そこから何かが破綻して結果的に1ランク(順位)を失うとか、大きなミスにもつながりかねません。人のコンビネーションを変えるということは、だからものすごいリスクなんです。

F:それじゃ同じガレージに並んではいるけれども、別チームのクルマが2台並んでいるようなものなのですか。

:感覚的には、それに近いかもしれません。

F:ガスリーとフェルスタッペンは、仲間ですか、ライバルですか。

:仲間です。それは明確に仲間です。でもライバルでもあります。ちょっと言い方が難しいのですが……。例えば今日の予選では、ガスリーよりもフェルスタッペンのほうが速かった。じゃあ、ガスリー担当の僕らが嬉しくないかというと、それはものすごく嬉しいです。なぜなら、ホンダのPUがようやくそこまで来られたからです。トップを争えるポジションまで、やっと来られた。そこは素直に嬉しく思います。

F:今季は期待できそうですね。レッドブルにホンダのPUを積んだら、初戦からいきなり表彰台です。クルマの差って、本当に大きいですね。

:クルマは大きいですね。クルマの差は圧倒的です。

クルマが8割、ドライバー2割

F:F1の速さにおいて、クルマとドライバーの占める割合はどれくらいのものなのですか。クルマが50、ドライバーが50で半々くらいですか。

:うーん。これは難しい質問ですね(苦笑)。

広報松本:またそんなムチャなこと聞いて……。

:でも50:50じゃないと思います。クルマのほうが比重は大きいです。フェルナンド・アロンソほどのドライバーがマクラーレンに乗っても勝てなかったのを見ると、やっぱりクルマは大きいです。クルマが8割ぐらいじゃないですかね。

F:クルマが8割! そんなにクルマの比率が高いですか。

:それくらいになると思います。

F:今のF1って、クルマの開発に大変な制約がかけられていますよね。もうがんじがらめというか。

:レギュレーションということですか。それは安全のためですね。あと最近はエネルギー効率の追求のため。

F:それを無視したクルマ造りをしたら、F1のマシンはもっと速くなるものなのですか。

:それはもう、圧倒的に速くなります。毎年クルマを何とか遅くしようとして、レギュレーションは厳しくなる一方なんですが、それでも結局は速くなっちゃうんですけどね(笑)。

F:レギュレーションの隙間をすり抜けて。

:そうそう。すり抜けて(笑)。