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:実は土曜日の朝、ヘルムート・マルコさんとクリスチャン・ホーナーさんとミーティングをして、これは戦略の話なので詳しく話せないんだけど、なるほどこうやって考えるのか、という部分がね、やっぱりたくさんありますよ。ここはほかのサーキットと違う特別なサーキットで、ストップ・アンド・ゴーが多くて、半分公園の市街地路面で、路面もものすごくバンピーです。

F:直線でもクルマがポンポン跳ねているように見えました。

:跳ねる跳ねる。見えるんじゃなくて、実際に跳ねている。300km/hで跳ねているんだから、その衝撃たるや……想像を絶する力が掛かっています。ウチだけじゃなく、メルセデスもフェラーリも跳ねています。次のバーレーンは比較的ちゃんとしたサーキットになって、それから上海(中国)。直線が長いアゼルバイジャン。第5戦のバルセロナ(スペイン)まで行くと、いろいろなパターンのサーキットを一通り終了して、ウチが今どの辺にいるのか、どこが弱くてどこが強いのかがクリアに見えてくるんじゃないかと思います。

F:バルセロナは大事ですか。

:うん。バルセロナで今年のだいたいのフォーメーションが見えてくるんじゃないかなと思う。

倍になったスタッフをどうマネジメントする?

 天下分け目のバルセロナ。これは何としても見に行かねばなるまい。

F:チームの具体的な運用について教えてください。レッドブルとトロロッソ。今年はホンダのクルマが2チーム4台体制になります。それを支えるスタッフは、単純に倍になると考えていいのですか。

こちらはトロロッソ・ホンダ。ダニール・クビアトが10位に入ってポイントを獲得した。

:そうですね。単純に言うと倍です。去年の途中からレッドブルとやるのを見据えて、サーキットの現場を実践トレーニング的に捉えて人を投入していました。例えば今年の冬のバルセロナ(テスト)では、メカニックとかエンジニアとか、サーキットに来る人たちをほぼ全員連れてきて、クルマを動かすところのシミュレーション的な部分を一緒にやってきたりとか。

F:なるほど。

:あと大変なのは、やっぱりサクラ(HRD Sakura、ホンダの四輪モータースポーツの技術開発を行う研究所)ね。2チーム4台のエンジンを出していくという意味で、サクラに掛かる負荷はやっぱり大変。組み立てがあるから。

F:そうか。サクラも今までの倍作らなくちゃいけなくなるから。

:そう、あっちも単純に倍になるから。