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F:準備段階はそれなりに長かったのでしょうが、シミュレーション上ではなく実際にレッドブルの車体にホンダのPUを組み合わせてから、本当にフィジカルにエンジンを載せて実験を始めてからは、どれくらいの時間があったのですか。

:実際にモノを載っけてみたのは、本当に昨年の……いや違うな。年明けだ。今年になってから、2月になってからですね。

インタビューは深夜のエアラインラウンジで行われた。

F:2月ですか! ギリギリですね。先月じゃないですか。

:そう、2月ですよ。本当にモノが、レッドブルのモノコックとホンダのパワーユニットがくっついたのは2月ですよ。向こうもモノコックを作るのがちょっと遅れていて。全てのメーカーの中で、確かレッドブルが、衝突というか安全性テストが一番遅かったんじゃないかな。トロロッソは早かったけど。レッドブルは出てくるのが遅かった。我々もびっくりしましたけど(苦笑)。

F:それはホンダの問題ではなく、レッドブル側の問題ですか。たとえルノーとの契約が継続していたとしても、出て来るのはこれくらいのタイミングになってしまったのですか。

レッドブルに教えられている

:まあ、そうなるかな。そうなったでしょうね。でも改めてすごいよね。スタートが遅れてもキッチリ仕上げてくる。レッドブルはメルセデス、フェラーリと並ぶ紛うことなきトップチームです。戦略の立て方と、それを実行できる強さが違う。何度も言うけど、今回身をもってそれを知らされました。

F:戦略と実行ですか。

:そこがチームの総合力です。今のレースでもっとも必要なことは総合力だと思っています。それをそのまま目の前で見せてもらったというのが今日の実感ですね。

F:ホンダとレッドブルはもちろん対等なパートナーシップなのでしょうが、それでも勉強になったとか、教えてもらった、という感覚はありますか。

:あります、あります。