高速道路の乗り心地に驚愕!
甲州街道を下り、調布のインターから中央高速に上がる。高速合流時の加速に一切の不安はなく、すぐに流れに乗れた。そしてここでもその安定性に驚かされることになる。

F:すごいすごい。ピタッと安定して最高の乗り心地。車高が高いのにグラグラしない。そして道路のつなぎ目を越える時の“いなし”がすごい。ポンポン跳ねないで、逆に段差を押し潰して行く感じ。こりゃすごい。
高:ははは。フェルさんて本当に「すごい」を連発するんですね。試乗記を読んでも、やたらと「すごい」ばかりが出てきますが、実際に言葉でも言うんだ(笑)。
本気のオフロード車は乗り心地を犠牲にして悪路走破性を高めているのかと思いきや、ジムニーは本当に乗り心地が良い。高速に入ってもその印象は変わらない。すべての軽自動車の中で、最も乗り心地が良いのはジムニーではあるまいか。
しかも高速でナメられることがない。ジムニーに対して、悪意と差別に満ちた“あおり”を仕掛けてくる人は少数派だ(無論ゼロではない。あらゆる車種を片端からあおる、ある意味公平な馬鹿野郎も存在する)。
高速を下りて奥多摩へ上っていくワインディングに入る。峠族のバイクが横をすり抜けカッ飛んでいく。
F:この辺りの道路は取締りが厳しくなって絶滅したのかと思っていたけれど、まだいるんだね。峠族。
高:本気で走る前に何度も往復するらしいですよ。取締りのポイントと、今の時期だと路面が凍結している可能性があるから、その場所をチェックして、それから走るんだとか。
F:なるほどね。
峠族の生態を話しているうちに、林道の入り口に到着した。
この程度の道なら、まだ4WDにシフトしなくても大丈夫だろう。

F:しかし細い道だね。日本の林道にはジムニーがベストと言われる理由がよく分かる。
高:ですね。いくら走破性が高くても、デカ過ぎて抜けられないようじゃ話になりませんからね。
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