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 みなさまごきげんよう。
 フェルディナント・ヤマグチでございます。
 去る3月3日の日曜日、東京マラソン2019に出場してまいりました。

 これまで東京マラソンは2月の最終日曜日に開催されてきたのですが、新天皇の即位で来年から天皇誕生日が2月23日になることを受け、今回から3月の第1日曜日に開催されることになったのです。東京マラソンのゴールは皇居前の行幸通り。3万8000人が走る巨大なマラソン大会の運営と、一般参賀客が集う天皇誕生日が近いのは警備上ムリがあろう、ということで日程が変更になったのです。

 この時期は少しでも日にちが後ろにズレたほうが暖かくなりありがたいはずなのですが、当日は朝から冷たい雨。非常に厳しいレース展開となりました。

 先週2回連続でお届けした、「東京マラソン直前号」(「東京マラソン直前!シューズでタイムは変わるのか?」「中学時代に『シューズ開発者になる!』と決意しました」)にも書きましたが、この時期は毎週のようにスキーに出かけてしまい、ロクに走り込みができておりません。

 手前の練習不足をシューズに責任転嫁しようというのが今回の特集の主たる目的だったのですが、結論から申し上げるとダメでした。全く当たり前の話ですが、シューズを替えても練習をしなければサブ3.5(3時間30分切り)は達成できません。「走った距離は裏切らない」と言ったのは野口みずきさんだったでしょうか。裏を返せば「距離を走らなきゃダメ」ということです。

アシックスの変態開発陣のみなさま。大変申しわけございません。サブ3.5を達成することができませんでした。Photo by大会ボランティアの方

 さて、ダメだった言いわけを述べる前に、「東京マラソン」という“特別”なマラソン大会の概要をおさらいしておきましょう。

 東京マラソンは2010年に設立された、東京マラソン財団という一般財団法人により運営されています。「ランニングスポーツの普及振興を通じて、都民の健康増進と豊かな都民生活の形成に寄与することを目的として」いるそうです。崇高ですね、素晴らしい。

 財団の基本財産は8億8000万円。うち東京都の出捐金は8億円です。“出捐”と書いて「しゅつえん」と読みます。会社で言うところの出資金に当たります。残りの8000万円は日本陸連が出しています(出所:「2019大会年度 一般財団法人東京マラソン財団事業計画及び予算書」)。

大会前日。選手登録会場隣接のエキスポ会場で雑誌Tarzanの元編集長、大田原透氏に邂逅しました。今は書籍編集長になられたとのこと。お互いに健闘を誓いました。