阪:はい。商品名は「METARIDE」です。
F:すごくソールが硬い……。しかもはじめから湾曲している。

臼:これは敢えてだよね。
阪:敢えてです。
F:スプリングソールという感じですね。パンパンと反発力が強そうです。
阪:面白い表現ですね。
F:ちょっと拝借。と……結構重さがありますね。これで何gあるのですか?
阪:27cmのサイズで約300gになります。そちらは小さなサイズなので、もう少し軽くなりますが。
マイトのY:それにしても斬新なデザインですね。ちなみにお値段はいかほどで……?
広報原田氏:これは2万7000円(税別)になります。
マイトのY:う……結構なお値段ですね。
阪:それはもうこだわり抜いていますので。いまフェルさんがご指摘されたソール部分のカーブが最大の特徴です。このシューズの基本的な考え方は、「ランナーの皆さんに、より長い距離を楽しく安全に走っていただく」というものです。もちろんこれまでのバイオメカニクスで培った知識をフルに注入しています。例えばここ。紐を通す穴。僕らはアイレットと呼んでいるのですが、この穴が均等に並んでいないでしょう。紐を締めるときに生じる張力を少しでも効率的にシューズに伝えるためにはどうすればいいか。研究と実験を重ねた結果、こうした配置になったんです。

F:靴の穴の配置を決めるために延々と実験を繰り返したのですか。
阪:そうです。設計からシミュレーション、そして実験と延々とやります。実はこのシューズは、アッパーの部分がニット素材になっています。今までのメッシュ素材に比べると伸びやすい材料です。この素材に対しては、こうした配置が有効なんです。できるだけ張力がかかるように、ここは狭く。この部分は間隔を広く。そしてこっちは穴が上下2段になっているでしょう。ここで締まる力が強くなります。こっちは緩いんですが、ここを空けてあげるということが一つポイントになります。さらに、ここでは……。
F:……マジ変態……。
マイトのY:こら!
F:じゃあなんて言えばいいのよ、こういう人は。
マイトのY:うーん……。
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