F:ちなみに卒論のテーマは何ですか?
阪:学部の卒論は、担当教授に「筋肉の動きを見られるようになりなさい」と言われたので、超音波診断装置を使って筋肉の動きを可視化し、力を入れたときに筋肉はどのように振る舞うかを研究しました。それが学部卒論のテーマです。私は人の動き方に興味があったので、そこから発展させて、人間の動き全般をまとめたのが博士論文ですね。
F:その時の“動き”とは何ですか? やはりサッカーですか。
阪:基本はランニングです。100人ぐらいのデータを取ってまとめました。
F:ひょえー…….これはもう、すぐにでもムッシーに会ってもらわないと。
阪:これは単なる偶然かもしれませんし、オフレコのほうがいいのかもしれませんが、実は……。
F:なんですか?
阪:私、いま欲しいクルマがマツダなんですよ。CX-3。
F:ほう、どこが気に入ったんですか?
阪:試乗したら、視線の移動に合わせてこう、自然に乗れるので。
F:いい話じゃないですか。こんなのぜんぜんオフレコじゃないですよ。マツダの人が泣いて喜びますよ。いいですよマツダのクルマは。ご家族が増えそうならCX-5も試乗したほうがいいかもしれません。毎度ありがとうございます。
マイトのY:なんであんたがお礼を言うんですか(笑)。
F:しかし本当に面白いね。エンジニアの話は最高に面白い。臼木さんもきっと面白い話があるんでしょう。学部はどちらですか。
臼:僕は人間工学専攻なんですが……。
F:おお! それっぽい!
臼:でも、阪口みたいな、何が何でもという熱い想いがあったわけではないんですが(笑)。友達に「一緒に受けに行こうぜ」と誘われて受けただけなので。友達は落ちて僕は受かっちゃった、みたいな。氷河期のころだったので、もう完全な買い手市場でした。1発目に受けたのがアシックスで、ここで内定もらったから、もうここでいいや、と。それ以降は就活も一切せずに(笑)。
F:これを読んだらその友達がキレちゃうかもしれませんね(笑)。人間工学という科目があるんですね。なんという学部ですか。
臼:芸術工学部の工業設計学科です。九州芸術工科大学(現・九州大学芸術工学部)。僕は福岡出身なんで。
F:やはり人間の動きなどを研究されたのですか。
臼:いえ。僕は肛門から体温計を差し込んで直腸の温度を測ったりする実験をしていました(笑)。
F:それは実験じゃなくてプレイじゃないですか……。
アシックス広報原田氏:あの……話題を変えましょう……。これ……これがですね、27日に発表になる全く新しいコンセプトのシューズです。写真は撮ってもいいですが、27日までは絶対に公開しないでください。秘中の秘でお願いします。
F:え、これは、もしかして阪口さんが担当したシューズですか?
阪:はい。

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