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 みなさまごきげんよう。
 フェルディナント・ヤマグチでございます。

 この週末に東京マラソン2019が開催されます。

 今年もBMWさんのご厚意で出場させていただくのですが(そういえばモデルチェンジしたばかりの3シリーズは大変評判がいいですね。試乗しなければ……)、例によってこの時期はスキーにばかり出かけておりまして、ロクに練習ができておりません。

 今さらジタバタしても始まりませんが、できる限りのことはしておきたい。
 ニンニク注射を打ったり、酸素カプセルに入ったりもしてみましたが、(当然のことながら)一向にタイムは上がらない。

 先週奥志賀にスキーに行った際、同行した友人と板を交換して何本か滑ったのですが、同じ長さの板であるのに、滑った感覚が大きく異なることに驚愕いたしました。そして、

 「もしかしてランシューを替えれば走りが変わるかも……」

 と、まったくもって安易な考えに至りました。

ランニングシューズについて考える

 シューズのことは実際にシューズを開発している人に聞くのが一番です。
 ということで今回は「走りながら考える」のスペシャル番外編。
 東京マラソン直前号、「ランシューについて走りながら考える」をお送りします。

 お話を伺ったのは、ランニングシューズで高いシェアを誇る株式会社アシックスのパフォーマンスランニングフットウェア統括部開発部長の臼木章さんと、スポーツ工学研究所フットウェア機能研究部フットウェア機能開発チーム、阪口正律さんのおふたりである。

フェルディナント・ヤマグチ(以下F):はじめまして。フェルディナント・ヤマグチと申します。今日はよろしくお願いします。しかしすごいですね、このシューズの数。こんなにたくさんの種類があるんですね。

通された会議室のテーブルにはランニングシューズがずらりと並べられていた。