全6932文字

:アメリカはすごいですよ、ものすごく動きが速いです。

F:すぐにクルマを買い替えちゃう。

:日本とはクルマの所有形態も違いますからね。向こうは個人でもリースが多いから。

F:なるほど。確かにアメリカは個人のリースが発達しています。マツダにとっては、ワールドワイドで見るとやはりアメリカの市場が最も重要になるのですか? マツダ車はアメリカが一番の市場ですよね。

マツダは真の「グローバル企業」

:いや、そんなことはないです。アメリカ、日本、ヨーロッパ、中国、その他市場で分けると、ちょうと5等分になりますから。

F:えー!

高橋マンちゃん:僕、早稲田大学の経済の先生にインタビューしたのですが、その先生が「世界に真のグローバル企業というのは10社もない。そのうちの一つがマツダだ」とおっしゃっていました。

F:それはどういう意味で? 「グローバル企業」を謳う企業はたくさんあるでしょう。そもそも自動車会社は、みんなグローバル企業じゃないの?

:要は北米なら北米に偏っていたら、それは真のグローバルではないと。どこのエリアにも満遍なく展開できている企業が真のグローバル企業だと。

F:なるほど。確かに。

:その先生は、エラく良いほうに受け取ってくれていますよね(笑)。昔はアメリカ、日本、ヨーロッパ、その他で4等分。各地で25%ずつだったんですけど、今は中国が入って5等分。各地で20%ずつになりました。細かいことを言うと、いまは少しヨーロッパが落ちて20%を切っているんですが、だいたい大枠で言ったら、ワールドワイドで20%、20%、20%、20%、20%の比率になります。

F:とても美しい構成です。どこかの市場が悪くなっても、イッキに悪くなることが避けられます。SUBARUなどは北米比率がメチャ高い。ホンダもそうかな。アメリカが悪くなったらイッキに企業業績が悪化してしまう可能性がある。

:いや、でもアメリカはものすごく儲けが大きいですから。うんと利益が高いから、多少落ちても一定の収益は確保できる。我々はもう本当に微妙なバランスでやっていますから、1つの市場が落ちたら、もうガタガタと……(笑)。

広報小島:藤原さん……そういう言い方は……。