全6940文字

:そうですね。メーカーにかかわらず、だいたい20万台ですね、単位として20万台から25万台くらい。

F:それで雇用はどれくらい生まれるものなのですか?

小島岳二広報本部長:参考になるかどうか分かりませんが、トヨタさんと一緒に作ったアラバマの工場で、雇用人数4000人。生産台数はマツダ15万台のトヨタさん15万台で、規模感が少し異なりますが。アラバマ州全体だと、自動車工場に従事している方に加えて、1次および2次の仕入れ先を含めて、自動車関連の雇用は5.7万人あると言われています。

F:どわー! そんなに大規模な雇用が創出される。そりゃどこの国も必死になるわ。

:自動車に限らず、大きな工場を作るって、こういうことなんですよ。だからみんな必死になりますよね。

F:誘致もすごそうですね。ウチの国でやって、ウチの州でやって、と。

:そうですね。アジアだと「ともかく我が国に来てくれ」となりますが、国の規模が大きくなれば、今度は州の争いになりますね。

F:日本でも工場の誘致合戦はよくやっていますよね。某県の産業振興課の課長さんは、それを理由にしょっちゅう東京で飲んでいたり(笑)。

マイトのY:よしなさいよ……。

:その視点からいくと、トヨタさんのすごいところは、日本の中でも九州に工場を持って、東北に持って、北海道にも持って、もう完全に日本のために工場を作っている。

F:本当は国内なら名古屋で集中的に作ったほうが圧倒的に効率はいいし、あれこれ楽なはずですよね。

:集中させたほうが楽なのは間違いない。これも自動車に限りませんけど、昔話としては、地方に出る理由がもう1つあって、地方に行くと兼業農家の方が多いじゃないですか、兼業農家の方って、田植えのときとか稲刈りのときとか、休みたい時期がありますよね。「農繁期には休めますよ」という条件を付けることで、リーズナブルに雇用できた、ということもあったそうです。昔のことですよ。今はどうか分かりませんけど、昔はそういうこともあって、いろいろな企業の工場が地方に出ていったんです。

F:知りませんでした。そんな工夫をして地方に工場を建てたんですね。アメリカの話に戻ります。関税の話を伺ったので、もう一つの頭の痛い問題。環境に関して伺います。

:何か今回は妙にマジメですね。気味が悪いな(笑)。

F:日経ビジネスの電子メディアの方向性が変わるらしいんですよ。だから僕もクビを切られないように少しマジメにやらないと(笑)。

マイトのY:あんたはそんなこと気にしなくていいの!

ターミネーターが「I'LL BE BACK」

F:トランプ大統領がZEV規制を撤廃してしまいました。COP21から脱退です。有り体に言えば、「環境はもう良い、もうたくさんだ。ウチの国はもっとガソリンをガブガブ使いますよ」と。

広報小島:フェルさん、ZEV規制に関してはまだ撤廃とは決まっていませんよ。

:今回やったポーランドのCOP24。あそこにカリフォルニアの前州知事が行って、「I'LL BE BACK」と宣言しました(こちら)。

F:前知事……シュワルツェネッガーですか、うひゃー(笑)。

マイトのY:ターミネーターだ(笑)。

F:アメリカも一枚岩じゃないんですね。とはいえ、やはりアメリカは「大食いグルマ」が売れています。全米自動車販売のトップ3が大型ピックアップトラックという驚愕の事実があります。

:それはそうですね。

F:マツダのラインナップにピックアップトラックはありません。そのあたりはどうでしょう?

:苦しいですよね。

F:苦しいですか?

:苦しい。

F:これから追いかけて造るということはありませんか?

 と、いいところで以下次号。
 藤原大明神新春大降臨祭は当分の間続きます。
 何回になるのかは誰も分かりません。
 それではみなさま、お楽しみに!