飛び道具トラップを回避する

 今後も次々に技術革新は生まれ、経営環境は変化し、サプライヤーは飛び道具を開発し、メディアは熱心にそれを喧伝するでしょう。しかも情報の流通の量と速度は(その質を犠牲にしつつも)ますます増大していきます。飛び道具トラップが作動する条件がいよいよ濃厚になっていくきょうこの頃です。

 飛び道具そのものが悪いわけではありません。もちろん、飛び道具は特定の文脈の下では有効です。だからこそ耳目を集める成功事例が出てくるわけです。飛び道具サプライヤーにしてもそれが商売なので、物件の売り込みに熱心なのは当然の成り行きです。トラップにはまる側が悪いのです。

 どうやったら飛び道具トラップを回避できるでしょうか――というと、早速トラップ回避の「飛び道具」を期待する人がいるかもしれませんが、もとよりそんなものはあり得ません。ただし、トラップ回避のための思考のトレーニングは十分に可能です。先述した飛び道具トラップの作動メカニズムを裏返せば、トラップ回避の方策が見えてきます。

 大切なのは次の4つです。この4つはそれぞれがステップになっているので、この順番で考えることが大事です。

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