欲深く、悩み深い「ざんねんな」ニンゲンが動物から学ぶべきこととは? ベストセラー『ざんねんないきもの事典』のほか、多くの図鑑監修を手掛ける動物学者の今泉忠明氏に聞きました。その4回目。

(※この動画は日経ビジネスのコラム「有訓無訓(人は欲深い残念な生き物。だからこそ生を充実させられる)」取材時にスマートフォンで撮影しました。スチルカメラのストロボが光ることがあります)

(聞き手:常陸佐矢佳)

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第5回「恥ずかしさ」を無くしてしまったニンゲンは

いままでいろいろな動物を飼ってきた中で、学びの大きかった動物はなんでしょうか。

今泉氏:それはもう、ヘビですね! 前回もお伝えしましたが、飼えば絶対に逃げるとわかりました。これは大きかった。「どうにかして逃げたい」と、向こうはそう考えているんです。粘着テープで逃げ道を塞いでも、毎日のことになると緩むタイミングがある。その日を待っているんですね。映画に出てくる脱獄犯と同じで、彼らはただひたすらに待つんですよ。ジタバタせずにジーッと。そして少しでもスキマが見つかると、そこをグッと広げて入っていく。で、気が付くともういない。探してももう見つからない。

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