戦略論の権威として世界的に知られる経営学者、カナダ・マギル大学経営大学院のヘンリー・ミンツバーグ教授に聞く全12回シリーズ。第4回は、社会を支える「第3の脚」について考える。政府、企業のほか「多元部門」の重要性を強調するが、そこにも落とし穴があると指摘する。

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第5回やはりMBAが会社を滅ぼす

どのような思想の国家を目指すべきでしょうか?

ヘンリー・ミンツバーグ(カナダ・マギル大学教授):衝撃的に聞こえるかもしれませんが、我々の選択はファシズムか改革かの二択です。どちらも多元セクターの運動に当たります。

 ファシズムは共産主義に根差し、埋め込まれています。国家的になっても、地域の組織に根付いています。米国の右翼グループのほとんどが、地域の市民団体です。

 多元部門は必ずしも前向きなことばかりではなく、とても悪い方向にも進み得るのです。ベネズエラを見れば分かりますが、他にも似たことがトルコやハンガリー、フィリピンで起こっています。

この先のポイント
  • ●ミンツバーグ教授は、何が民主主義の危機と考えるか?
  • ●米国型民主主義の何が問題なのか?
  • ●新しいモデルを生み出せそうな国は?
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