インドで新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。日本ではあまり注目されていないが、累計の感染者数は米国に次いで多く、その数は1000万人に迫る。足元では多少落ち着きを見せてきたようにも思えるが、後述するように見通しは決して明るいとは言えない。インドの人々にとっても、またここに進出してきた日系企業にとっても予断を許さない状況が続きそうだ。

インド西部の都市ムンバイの駅で体温検査を受ける女性。国内の新型コロナ累計感染者数は増え続けているが、移動は活発化している(写真:AFP/アフロ)

 11月半ば、インドではヒンドゥー教の新年を祝う大規模なお祭り「ディワリ」を迎えた。多くのインド人が家族や友人たちと一時を過ごすのが通例で、今年も例外ではなかった。結果、どの程度の集団感染が発生したのか。まだ誰にも分からない。しかも足元では結婚式シーズンにも突入している。インド人にとって結婚式は極めて重要なイベントだ。日本では考えられないような規模で盛大な式が開かれる。政府は多くの人が密に接する集会を禁じてはいるが、それでもある程度の規模の結婚式は開かれるだろう。

 不安はまだある。

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この記事はシリーズ「目覚める巨象、インドの変貌」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。