中野晴啓氏(以下、中野氏):皆さん、こんにちは。セゾン投信の中野晴啓です。
頼藤太希氏(以下、頼藤氏):Money&Youの頼藤太希です。今日から始まりました「あの時、投資家はこう動いた!」。過去のニュース、イベントに着目して、その時の値動きや投資家の行動を振り返って今に生かす。そんな連載を2人で進めていきます。
さて第1回のテーマは、世界経済に大きなインパクトを与えるアメリカ大統領選です。まずは2016年の前回実施時を振り返りましょう。選挙前には日経平均株価は下がっていたのですが、選挙後には急に上がっていますね。
中野氏:僕は青山のレストランで開票速報をライブで見ていましたが、トランプ氏の当選で店中が大騒ぎとなったことを覚えています。直後には、ダウ工業株価平均指数先物が900ドルも下がりましたよね。
頼藤氏:日経平均も下がり、円高にもなりました。
中野氏:世界全体のマーケット、株式市場が下がったことは、皆さんもご記憶にあると思います。
頼藤氏:アメリカのドルはずっと下がり基調でしたが、トランプ氏が大統領に決まってから円安になり、ドルは上がっていきました。
中野氏:「トランプ氏が大統領になったら世界中がひどい状態になるから、選挙前に全部売っておこう」「トランプ氏当選を受けてすべて売りました」という人に何人も会いました。その後どうなったかというと、当選からの上げとドル高がすごかったですよね。
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